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結局、夕食は午後9時過ぎになった。
深草も秋津学園側も午後8時には帰ってきたのだ。
しかし釣った魚の処理とかで、簡単に1時間以上経ってしまう。
秋津学園側が釣ってきたのは、
アジ、サバ、アラ(の小さいの)、黒鯛、イサキ、コロダイ、フエダイ
という感じ。
アジとサバがある分、若干うちよりも燻製向きだろうか。
処理して開いて、物によっては塩をして。
開いたものは大広間を構成する一番奥の部屋で、扇風機を当てて乾燥させ。
アジやサバや小魚を開いたものが新聞紙の上に並んでいる。
魚が多すぎて、干し網では間に合わない。
そのまま外に干すとハエが来そうだ。
結果、一番奥の部屋に魚臭い一角が出来てしまった。
そして夕食は、豪華白身魚フルコース。
あと昼間に作った燻製の一部。
間違いなく刺身が美味しいのは確かなのだ。
ただ、毎日美味しい刺身が続くと、舌は変化球を求め出すわけで。
そんな訳で、燻製したスマのサクは真っ先に姿を消した。
あと、しめ鯖の燻製。あれもなかなか美味しかった。
そんな訳で、明日の朝に期待したいところだけれど……
「気象情報では、明日朝は雨の予報なのですよ」
「風もあるから、朝釣りは禁止ですね」
「本当は、本気で荒れている方がヒラスズキは釣れるんですけれどね」
「それは大人になってからです」
という事で。
「なら明日朝は、ちょっと深草の方で行事を考えますよ」
川俣先輩がそんなことを言う。
「朝食に間に合う程度という事で、朝7時から。小麦粉と、あとストックのチーズを大量に使いますけれど、いいですね」
この時点で、秋津の数名は何を作るかわかった模様。
朗人先輩を筆頭に、にやりとした面子がいたから。
僕は全然わからないのだけれど。
「そんな訳で、深草の面々は食事後、キッチン集合な。ちょっとした準備作業がある」
何だろう。
◇◇◇
食事を終えた後は、小麦粉を捏ねる作業だった。
まずは先輩がバケツに強力粉を3袋、薄力粉を1袋の3分の1くらい入れて。
砂糖とかイーストとか水とかを混ぜて、ガシガシとやっている。
こねこねと言うより、ボロボロという感じで、微妙にまとまらない生地を作って。
「まあ、水回しはこんなところだろ」
と、その生地を4つに分けた。