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さくらんぼん
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羽海汐遠
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#読み切り
ruruha
325
結局、夕食は午後9時過ぎになった。
深草も秋津学園側も午後8時には帰ってきたのだ。
しかし釣った魚の処理とかで、簡単に1時間以上経ってしまう。
秋津学園側が釣ってきたのは、
アジ、サバ、アラ(の小さいの)、黒鯛、イサキ、コロダイ、フエダイ
という感じ。
アジとサバがある分、若干うちよりも燻製向きだろうか。
処理して開いて、物によっては塩をして。
開いたものは大広間を構成する一番奥の部屋で、扇風機を当てて乾燥させ。
アジやサバや小魚を開いたものが新聞紙の上に並んでいる。
魚が多すぎて、干し網では間に合わない。
そのまま外に干すとハエが来そうだ。
結果、一番奥の部屋に魚臭い一角が出来てしまった。
そして夕食は、豪華白身魚フルコース。
あと昼間に作った燻製の一部。
間違いなく刺身が美味しいのは確かなのだ。
ただ、毎日美味しい刺身が続くと、舌は変化球を求め出すわけで。
そんな訳で、燻製したスマのサクは真っ先に姿を消した。
あと、しめ鯖の燻製。あれもなかなか美味しかった。
そんな訳で、明日の朝に期待したいところだけれど……
「気象情報では、明日朝は雨の予報なのですよ」
「風もあるから、朝釣りは禁止ですね」
「本当は、本気で荒れている方がヒラスズキは釣れるんですけれどね」
「それは大人になってからです」
という事で。
「なら明日朝は、ちょっと深草の方で行事を考えますよ」
川俣先輩がそんなことを言う。
「朝食に間に合う程度という事で、朝7時から。小麦粉と、あとストックのチーズを大量に使いますけれど、いいですね」
この時点で、秋津の数名は何を作るかわかった模様。
朗人先輩を筆頭に、にやりとした面子がいたから。
僕は全然わからないのだけれど。
「そんな訳で、深草の面々は食事後、キッチン集合な。ちょっとした準備作業がある」
何だろう。
◇◇◇
食事を終えた後は、小麦粉を捏ねる作業だった。
まずは先輩がバケツに強力粉を3袋、薄力粉を1袋の3分の1くらい入れて。
砂糖とかイーストとか水とかを混ぜて、ガシガシとやっている。
こねこねと言うより、ボロボロという感じで、微妙にまとまらない生地を作って。
「まあ、水回しはこんなところだろ」
と、その生地を4つに分けた。
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