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愛の病(Ai No Yamai)
attention
・ブルーロック本編とは別軸です
・自殺、差別的な表現があります
・烏が先天性難聴、パニック障害
・手話、または普通に会話してる場合、『”』はとっております。
・烏、乙夜『』凪「」
・決して虐め等を助長する意図ではございません
・誤字脱字もあるかも
・烏、凪sideあり
大丈夫なら本編どうぞ!
凪side
「烏っ、…俺…烏の事が、…」
『ッ、ぇ、…?』
乙夜に進められ、烏に告白を決意した。それがたった今だ。
「ごめん、俺、男なのに…烏の話聞いたり、遊んだりしてるうちに、なんか、好きになってたみたい…」
もう自分が何を言ってるのかもわからない。
頭の中も、言葉も、全部ごちゃごちゃになって。
そんな中でも、花束を差し出した。
「ッ、ほんと…ごめん、同性なんて…気持ち悪いよね、」
どんどん声が小さくなってる気がした。喉がキュッとしまる感覚。
『ッ…ぁ、』
『ご、め…』
「、…?」
『こ”、めッらさ、ッ、(泣』
「烏ッ、…?!」
『”ごめん、言葉で上手い事伝えられんから書く”』
「うん、…」
烏side
凪から告られた。
顔の下あたりで親指と人差し指で何かをつまんで引っ張る仕草。
そして、手には花束。白い、なんか、見慣れた花や。
凪が好きっていうのは、前言った通り。まさか、両思いやったなんて。
嬉しい、嬉しいんやけど…
『こ”、めッらさ、ッ、(泣』
「烏ッ、…?!」
『”ごめん、言葉で上手い事伝えられんから書く”』
「うん、…」
メモ帳にペンを走らせる。この空間に、その音だけが木霊(こだま)する。
『”ありがとう、めっちゃ嬉しい”』
「ッ、うん、…」
『”でも、俺…病気持ちやん”』
『”何回も言って、何回も宥めてくれた。やけど、これが最後やと思って聞いてほしい”』
手が止まる、また此奴を悲しませないか、と。
『”もう、迷惑かけたない”』
「ッ…」
『”あと、俺なんかに構ってたら、自分まで罵声浴びさせられんで、”』
「っ、っ…」
『”大学でも迷惑かけるわけいかんし、俺のせいで凪の人生狂わせるわけにもいかんやろ”』
重い沈黙。空気がどんよりとしている。
『ごッ、め、…な、き”、っ…(泣』
『”折角言ってくれたのに…”』
「ッ、迷惑なんて、もっとかけてくれて良いよ、もっと、話したいよ」
『ッ…(ポロッ…』
『ホンマに…迷惑かけてええんやな、…?』
柄にもない事を聞いている気がするけど、凪は
「うん、全然いいよ、もっとかけても…」
そう優しく抱きしめてくれた。
「じゃあ、改めて…」
「烏、好きです、付き合ってください」
再び花束を差し出して告ってくる凪。
『ッ、宜しく、お願いします、…/』
両思いやなんて、思ってもなかった。
そして、初めて”自分を愛してくれた人”という特別感も持った。これが”恋”の凄さ…
───嬉しい
凪side
告白が成功した。超嬉しい。
『なんか、足元フワゝしてる気する、(微笑』
「わかる、俺こんな幸せで良いのかな…(顔隠」
『俺も、(満面笑』
こんな風に笑ってくれるのは、初めてかもしれない。可愛い。
『そういや、乙夜遅ない?』
「あ、えーと、その…」
『ごめんゝ~腹痛くなって』
『そぉか、(笑)』
乙夜のお陰で成功した、と言っても過言ではない。本当に感謝している。
勿論、乙夜は告白シーン見てた。それもあったから、若干気まづかった…頑張ったよ俺。
『(ピースサイン』
「(グッドサイン送」
『、?なんやお前ら、なんかのサイン?』
『いや?特になんにも~?』
『あ、俺じゃあ、先帰るね〜』
『どしたん?』
『今から予定入っちゃって』
『こんな夕方からか、?』
『うん、じゃ、また明日学校で〜(手振/勿論、乙夜は告白シーン見てたそれもあったから、若干気まづかった。
『……この花、めっちゃ綺麗…』
確かに、いつもの何倍も綺麗に見える。夕日に照らされ、輪郭が光り、ほんのりとだけ垂れている水滴が美しかった。
「なんか見覚えない?その花」
『…あっ、』
そう、俺が選んだ花は───
『ストックや…/』
烏が自殺未遂で入院した時。
乙夜と共に、花を買いに行った。その時に買った花が真っ白なストックだ。生きてまた会えるように、と願って花言葉にもこだわった。
『確か、花言葉が…』
「”見つめる未来”」
「あと、”思いやり”ってのもあるらしい」
『ふっ、せやったなぁ…思いやりの方は、凪にピッタリやな(微笑』
なんでそんな可愛いこと言っちゃうのかな。
『あの時も、…ホンマに悪かったな、』
そう、あの時は本当に吃驚した。だって、俺の目の前で、烏が…
あんまり思い出したくない、辛かった思い出。
「苦い思い出もあるけどさ、嬉しいこともあったでしょ?だから、この花にした…//」
『そう、なんか、…/』
両者共に照れくさくなり、視線を外す。
『…なぁ、…1個、迷惑かけてもええ、…?』
「良いよ、?」
『”キス”してほしい、…//』
まさかの願いに思わず「えっ?」と呆気ない声が出る。
俺も最初は考えてた。でも、引かれるかなって。それを烏から望んでくれたんだ。
『す、すまん…忘れて、…/』
「忘れなんかしないよ、(引寄」
『ぉわ、ッ、?!』
「…ホントに…良いんだよね、?」
『…//(頷』
潮風が気持ち良い。夕日が照らしている。そんなアニメみたいな空間の中、俺達は唇を重ねた。
『ッ、…/(離』
「ちょ、離れんの早すぎ、」
『恥ずいんやからしゃあないやろ…/』
「ね、…もう1回、…/」
『…、/』
今度はさっきより長い口付け。興奮して、思わず舌を入れると、烏はビクゝと肩を震わせた。
互いの唾液が絡み合い、初めての感覚にクラゝする。
「ん、っ、ふ…/♡」
『は、ぁ、ッ、ん、♡』
甘い声と吐息。全てが興奮剤となる。
これ以上深入りするのはまずい。
「ぷは、っ、…/」
『あっ、…はぁ、…/』
「烏、…大好き、…(ギュッ」
『俺も、(ギュッ』
「ホント好き、愛してる、」
『、?!//』
「こっちの方が伝わるくない?俺の”気持ち”が」
『ッ…//』
烏は黙り込んじゃった。めっちゃ照れてる。可愛い…
『な、き゛…ぁい、ひ、て、ぅ、…//』
「…!烏ッ…//(ギュッ」
いつの間にか、辺りは暗くなっていた。
藍色がかかった紺桔梗の空に、きらゝと白い宝石が光っていた。
「そろそろ…帰ろっか」
『ん、』
2人で、夜空に見蕩れていたんだ。
「”今日…月、綺麗だね、”」
『…せやな、…/』
「えっ、なんか照れてる?」
『てッ、照れてなんか…//』
この時の俺は、完全無自覚だったらしい。
本当にほんとに、他愛のない話。
“ひそやかな愛”
真っ白のストックには、そんな花言葉もあった。
ℯ𝓃𝒹
コメント
6件
わーーーーーーーーっっっっっ!!!!!!!!!!!!!!😭😭😭😭😭(←うるさいヤツ)ほんと良かったよぉぉぉ😭😭😭告白成功して嬉しいし幸せになってくれてるしもうほんと語彙力なくなるくらいよかったぁああ!!😭😭真面目に泣きそうになったですよ、!!!ほんと最高です🫶🫶🫶