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第18話「森の戦火、決着」
🚀 シーン1:戦場の狂宴
ジェイコブの登場により、戦場の雰囲気が一変した。
銀色の髪をなびかせながら、青い瞳に好奇の色を宿し、戦場を見渡す。
「さて、どっちの味方をすれば面白いかな?」
ジェイコブは軽く首を鳴らしながら、指を鳴らす。
「《ゼロ・ラグ》」
次の瞬間——
彼の動きが加速し、残像を残しながらヴェール・バインドの隊長の背後を取る!
「お前の動き、まるで止まって見えるよ?」
隊長が驚く暇もなく——
「《フラクタル・スナッチ》」
ジェイコブの手が青白く光ると、隊長のフラクタルが“奪われる”感覚が広がった。
「なっ……!」
隊長が後ずさるが、ジェイコブはすでに彼の能力を解析していた。
「ほぉ……なるほどね、“生命力を吸収する兵器”か。面白い」
ジェイコブは軽く笑いながら、ゼインの方を振り返る。
「おいゼイン、こいつどうする?」
ゼインは一瞬、ジェイコブを睨んだ。
「……お前、何のつもりだ?」
ジェイコブは肩をすくめる。
「俺はただ、面白い戦いが見たいだけさ」
ナヴィスが青い瞳を細めた。
「つまり、気分次第ってわけか?」
「まぁ、そんなとこ」
ジェイコブは軽く笑いながら、ヴェール・バインドの兵士たちを見渡す。
「さて、遊ぼうか?」
🚀 シーン2:迎撃戦
ヴェール・バインドの隊長が咆哮する。
「撃て!あの碧族を抹殺しろ!」
兵士たちが一斉に銃を構え、青白いレーザーが放たれる。
しかし——
「《リバースバリア》!」
ナヴィスが即座に防壁を展開し、攻撃を反射する。
弾道が歪み、逆に兵士たちへと降り注ぐ。
「……やるじゃん」
ジェイコブは満足そうに笑いながら、再び瞬間移動する。
「《フェーズアウト》」
——ジェイコブの姿が霞のように消え、敵の背後から現れた。
「遅いな」
彼はナイフを軽く振るい、隊長の武装を削ぎ落とした。
ゼインもまた、黒いジャケットの裾を翻しながら、ナイフを抜く。
「《オーバーライド》!」
——敵の兵器が次々と機能停止する。
「なっ……!?こいつ、俺たちの兵装を無効化しただと……!?」
隊長の動揺が広がる中、リオナが静かに手を翳す。
「《エデン・バースト》」
——爆発的な緑の光が、戦場を覆った。
ヴェール・バインドの部隊が次々と吹き飛ばされ、戦場のバランスが崩れる。
🚀 シーン3:撤退
ヴェール・バインドの兵士たちは混乱し、隊長が怒鳴る。
「全軍、撤退!戦線を維持できない!」
兵士たちは森の奥へと逃げていく。
ジェイコブは肩をすくめながら、それを見送った。
「……ま、こんなもんか」
ゼインは息を整えながら、彼を睨む。
「お前、本当にどっちの味方なんだ?」
ジェイコブはニヤリと笑い、銀色の髪をかき上げた。
「さぁね、面白い方の味方だよ」
ゼインは肩をすくめた。
「……次に会う時、お前が敵じゃないことを願うぜ」
ジェイコブは薄く笑いながら、森の闇へと消えていった。
🚀 シーン4:新たな決意
「ゼイン、これからどうする?」
ナヴィスが黒髪をかき上げながら問いかける。
ゼインは静かに拳を握った。
「……俺は、俺のやり方で戦う」
リオナが満足そうに頷く。
「お前は碧族としての“覚悟”を持っているな」
ゼインは青白く光るライフカードを見つめる。
(この戦いは、まだ終わらない……)
夜の静寂が、次なる嵐を予感させていたーー