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先生はそう言ってアルコールの瓶とガソリンの缶を持ってくる。
「今回はお試しですから、ガソリンは3分の1位でいいでしょう。あまり少ないと燃えにくいですから」
プラスチックのポンプ部分をガソリンを入れたボトルに差し込む。
そのポンプとバーナーから伸びている燃料管をカチッと接続。
折りたたまれているバーナーを広げると組立は終わりだ。
形としてはボンベと本体が離れているタイプのガスバーナーと似た感じ。
「組み立てたら、ポンプのこの部分を20回往復させて、ボトルの中の圧力を上げてやります。そしてここに固形燃料を置くのですけれど、今日はアルコールで代用しますね」
バーナーの下の方に付いている皿状の部分に、スポイトでアルコールを垂らす。
「人によっては、今アルコールでやったのをガソリンでやる人もいますけれどね。ちょっと危険なので、お勧めはしません」
そう言って、ライターで今入れたアルコールに火を付けた。
青い炎がすっと上がる。
「プレヒートの時間は、普通の気温なら小さい固形燃料を半分に折って使います。長さは1.5センチ位ですかね。その火が消えるくらいまで待って、消えたらここのバルブをひねって、ちゃんとガス化していれば火を付けます」
ちょっと炎が長めに出るライターで火を付ける。
ボウッ、と音がして火がついた。
「あとはポンプについているここのバルブで火の調整をします。ガスよりはやややりにくいですけれどね。あとガソリンストーブは、出来るだけ火を消さないこと。火が消えてバーナーの温度が下がると、またプレヒートからやる羽目になりますから」
結構注意点も多いし、面倒だな。
でも確かに、ガソリンが使えれば便利ではある。
1リットルで150円くらいで済むし。
「だいたいこれって、このタンクいっぱいで何時間くらい持つのだ?」
「この20オンスのボトルなら、強火で2時間くらいでしょうか。ガスよりは遙かに持ちますよ。さて、これはここまでにしましょう」
そう言って先生は火を消した。
「あとはプレヒート用の固形燃料、商品名で言うとエスビットのスタンダードサイズを買ってきて、自分で試してみて下さい。あれが基本です。慣れたら100円ショップで売っているジェルの着火剤でもいいんですけれどね。
さて、次はテントを立ててみましょうか。実験教室の後ろのスペースなら、何とか立つでしょう」
テントとポールを持って隣の実験教室へ移動。
まずは本体を出して広げる。
「基本的には、いつも使っているあの大きいのと同じ感じだな」
ポールを本体のスリーブに通すタイプだ。
「ポールは長いのが2本、短いのが1本なのです。角から入れるのが長い方だと思うのです」
そんな感じで、何なく組み立てることに成功。
一人で使うにはちょうどいい感じの大きさだ。
ぎりぎり二人でもいけるかな。
入口は1箇所だけれども広くて、また入口前の空間も広くて使いやすそう。
「こんなのを持って、一人旅なんてのも格好いいかもな」
「ネットで調べたら、MSRのフュージョン3というモデルらしいのです。一応、雪山まで使えるタイプらしいのです」
未亜さんがスマホで確認したことを教えてくれる。