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「これから先、自分だけが幸せになるなんて申し訳ないよね。後々、あんな旦那だってわかるより、早い方が……今ならまだ……」



急にそんな思いが湧いた。



奥さんにとって、知らない方が幸せなの?



おせっかいになるのかな?



ううん、あいつはこれからもきっと遊び続ける。



家族を裏切って、浮気を繰り返す。



だったら奥さんと子どもにとっての新しい道、そっちに向かわせてあげた方が幸せだよね。



それに、あいつも痛い目に会わないと、いつか何かの犯罪に巻き込まれないとも限らない。



違う保育園で働き始めた時、私はあいつとの子どもを身ごもったことを知った。



ずっとずっと悩み続けて、でも、私は子どもを諦めた。



本当に苦しんで、泣き続けて。



奥さんに申し訳なくて、自分を責めた。



だけど、気がついたら、あいつの家族のために何かしたいと思うようになった。



理久先生にいろいろ相談して、結局、園長に一緒に話した。



可哀想な気もしたけど、全部あいつのため、あいつの家族のためと……そう自分に言い聞かせた。



園長は私を許し、名前を出さずに奥さんに話した。



園長も……とてもつらかったと思う。



奥さんは、あいつの本性がわかって良かったって……そう言ってくれたらしい。



私のことも、名前も知りたくないって。



そりゃ、そうだよね。



本当に……ごめんなさい。



すぐにあいつの元を離れ、子どもを連れて実家に戻って、奥さんは無事に出産した。



以前から、ずっと奥さんのことを陰ながら想ってくれていた人がいたらしく、その人が奥さんを支えてくれ……2人は結ばれて結婚。



新しい家族として4人で幸せに暮らしている。



それは、私にとっても唯一の救いだった。



あいつのことは……何も知らない。



命だけは捨てずに、自分の人生を最後まで生きてほしい。



それだけ……だ。



「「ねえ、理久。来週の保育プランなんだけど」



「僕もここは変更したいと思ってたんだ」



2人で始めた保育園。



かなり小規模だけど、田舎だから地域の役には立ってるみたいで。



みんな、喜んでくれてる。



「弥生、そろそろ産休に入ったら?」



「まだまだ大丈夫だよ。あとちょっと、子ども達と触れ合っていたいし~」



「うん。だけど無理するなよ。僕達の可愛い子どもに何かあったら大変だから」



理久は優しいよ。



昔から、本当に優しい。



彩葉を好きな気持ちはまだ変わらないだろうけど、でも……



今は私を「愛してる」って言ってくれてるから。



それで十分。



理久の夢が、いつしか私の夢にもなって、念願の保育園を持つことができた。



これからは理久と産まれてくる子どもと3人で幸せになる。



ずっと支えてくれた彩葉も安心してくれるよね。



いつか、お互いママとして、子育ての話ができたら嬉しいな~



あと、慶都さんと理久の悪口なんかも言い合ったりして……って、そんなのは無いかな。



本当に2人とも良い旦那様に巡り会えて良かった。



「弥生、体、冷やさないように。おやすみ」



優しい言葉とキス。



「うん、おやすみ」



理久、大好きな人。



毎日毎日、私を守ってくれてありがとう、この幸せが一生続くと信じてるから。



ずっと仲良くしようね。

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