類は走っていた。師匠を探して、町まで
何年ぶりだろうか。故郷の町に帰るのは
しかし、類の中に「懐かしい」という感情はなかった
今はただ、師匠を、寧々を
🎈「師匠ー!師匠!いらっしゃらないのですか!?師匠…!」
まるで奇妙なものを見るかのような目で、町の人々は類を見る
?「類くん?」
🎈「…えっ」
🤖「ねぇ魔女狩りさん。一つ聞いてもいい?」
寧々はずっと自分を監視している魔女狩り…天馬司に尋ねた
🌟「構わない。だが、答えられる範囲でな」
🤖「わたし、いつ殺処分されるの?」
🌟「……」
少し表情を曇らせた司は、寧々に言い放った
🌟「一週間後だ」
草薙寧々殺処日まであと、7日
突然、女性に声をかけられた
なぜだかわからない。ただ、絶対に知っているはずだと直感で思った
幼い頃の記憶を辿る
どこだ
どこでこの子と…
類は思考する。そして辿り着いた。
鳳えむ
同じ街で育った、一つ下の女の子
🍬「やっぱり類くんだ〜!わぁ…すっごく久しぶりだね!」
友との再会を喜ぶべきか
今の類にとってはそれどころの話ではない
🎈「えむくん、久しぶりだね。でも今は少し急いでいるんだ。また今度機会があれば」
えむは遮るように言う
🍬「類くん、魔女さんの匂いがするね」
🎈「……は?」
ニヤリと不敵な笑みを浮かべたえむは、類に襲いかかる
えむの体よりも大きな斧を振り回し、類は魔法で応戦しようとする
だが、ここは町中。魔法を使えば、自分は魔法を使うとバレてしまう
魔法を使うのは禁忌だ。魔女でなくてもそれなりの処罰が下される
類は必死に所持していた魔法の杖を振り回し応戦するが、やはり斧とただと棒とでは勝負にならない
その時、えむが振りかぶった斧が類の額に掠る
頬から血が流れた。まずい
🍬「どうして逃げるの?大人しく捕まってよ!」
🎈「くっ…ぅ」
その時
バキッ
類の杖が、真っ二つに折れた
🎈「あっ…!」
類は目を見開く
🍬「捕まえた☆」
えむは斧の持ち手部分で類を殴りつけた。
類は気を失い、えむは類を引きずって運び出した
🍬「……残念だなぁ」
えむは少し悲しそうに呟いた
コメント
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ダショ全員登場ですね 今回の話は魔女陣営、🎈🤖 魔女狩り陣営🌟🍬となってます 今後もう少しだけキャラが増える予定なのでお楽しみに