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○月✕日 天気 晴れ 筆者 エーフィ
今日は不思議な事があったっスね。
グレ姉が買ってきてくれた新発売のチョコ、結構美味しかったっス!
あと、次の当番はブラッキーっスからね!
まだ、私がイーブイの頃、色違いのリーフィアの父、リフィルと些細なことで喧嘩したっス。
怒りが全く収まらない私は、声を荒げそういったっス。
もちろん本心じゃなかったっス。
つい、怒りに任せて出てしまった言葉だったっスね。
…翌日、父が帰らぬ人となってしまったっス。
あの言葉を言ってから、全く話していなかったから、
あれが、父に送る最期の言葉になってしまったっス。
その事を、ずっと後悔しながら今まで生きてきたっスね。
色違いのエーフィの母、ルイフィは、
「そんな事リフィルは気にしてないわよ。」
と言ってくれたけど、まだ自分の中では納得出来ていないっス。
そして月日は経ち、私は母と同じエーフィに進化したっス。
…それから数日後、母は父に会いに行ったっスけど。
やがて妹達が生まれ、進化し、この家とてもは賑やかになったっスね。
…亡くなったポケモンに会うことは出来ない。
こんな事は子供でも知っている事っス。
私は父のいない現実を受け止めることが出来ずに、
目を逸らして生きてきたっス。
エーフィ「…そろそろ散歩から帰らないとっスね。」
そう思い帰り道に向かうと、そこには、
古びた路面電車があったっス。
名前はたんぽぽ列車。
私がエーフィに進化した頃廃線になった筈なのに、確かにその列車はそこにあったっス。
少し怖かったけど、行き先を見てすぐに父がやったことだとわかったっス。
行き先はたんぽぽヶ丘。
たんぽぽが好きな私と父がよく行っていた場所だったっス。
リフィル「久しぶりだな、イーブイ…じゃなくてエーフィ。」
父はたくさんのことを話してくれたっス。
ジラーチというポケモンにお願いして亡くなった日に三分だけ私に会う事を許してもらった事、母さんは父さんの願いが叶う様に願った事、急な病ではなく重い特病を患っていたこと、最期まで元気なフリをしていた事。
エーフィ「…もう時間が無いっスね。」
今の私が言うんだ。言えなくて、ずっと、ずーっと後悔していた事を。
エーフィ「お父さん、大好きっスよ。」
リフィル「…俺も大好きだよ。」
グレイシア「あ、エーフィ。やっと帰って来たのね…」
グレイシア「もう夕飯できてるから早く食べましょ。」
エーフィ「…そうっスね!」
イフィ「あれ?お姉ちゃんなんで泣いてるの?」
エーフィ「なんでもないっスよ!」
第4話、終わり。