第二章第2話でーす!
今回はまさかまさかの天王寺組が登場でございます。
設定といたしましては、華太ちゃんは天王寺組のメンバー以外はよく知りません。天王寺組っていう組織があるっていうことだけしか知らない。
今回ぬるーくながかぶ(永瀬×小峠)要素がございますねハイ。でもやっぱ華太ちゃん愛され。
それではどぞ!
その日、天羽組武闘派である永瀬光一は一人で事務作業をしていた。
永瀬「クッソ……華太が戻ってこねぇ…」
元々は小峠と2人で作業をしていたのだが、急用ができて外に出ていってしまい早50分。
小峠と2人っきりの時間が出来たため(野田諸々外出中)とても喜んでいたのだが、事実2人で過ごした時間は30分にも満たなかった。
お陰様でとてもムシャクシャしているのである。
ココ最近、他の奴らが小峠に構いすぎているせいで2人きりで話せる機会が非常に少ない。
永瀬「(仮にも俺と華太は戸籍上、実の兄妹なんだぞ?もうちょっと兄妹2人だけの時間があっても良くねぇ?)」
小峠は天羽夫妻の養子という形で天羽組に入ったため、同じく養子である永瀬とは戸籍上は兄妹なのである。
それなのに2人きりで居られないとはどういうことだ。そう永瀬は拗ねているのである。
一方その頃小峠は……
??「……兄貴、こん人………」ジィー
??「……やんなァ………」ジィー
小峠「(…でっけぇ…こいつら絶対ヤベェ奴だ…)」
知らない奴らに道のど真ん中で見つめられていた。
小峠「(本当に誰??金髪メッシュの眼鏡と、青と黒の髪の奴……しかも関西弁?関西圏から来たのか?まあ……このままじゃやばいのは確か…だな)」
そして決意を固めた小峠は、勇気を振り絞って声をかけてみた。
小峠「あのー……俺、あ、いや私になにか…、?」
思わずいつもの一人称が出そうになってしまったのは目をつぶって、とりあえず問いを投げることには成功した。
だが青髪の方が予想の斜め上を超えてくる回答をしてきた。
??「アンタ………天羽組知っとる?」
小峠「はぃ!?」
あろう事か天羽組のことを聞いてきたのだ。
それを脳内で処理した小峠は、瞬時に考えをめぐらせる。
小峠「(天羽組のことを知ってるのか?…まさかウチを狙ってる敵対組織!?関西圏………こいつら、大阪の天王寺組…か?だとしたらなんで東京に?……ウチを潰すため!?いやいや、もしかしたら京極組とか、獅子王組とかかもしれないし……いやでもここ空龍街だし……)」
??「…べっぴんなおねーさん、安心せぇ。別に天羽組潰そうとか思ってへんから。な?」
金髪メッシュ眼鏡がこちらの考えを見透かしたように言う。
これには小峠もビックリである。できるだけ顔に出さないように考えていたのだが、こうもあっさりと見破られるとは。
警戒心がMAXな小峠の様子を見て、2人は顔を見合せて、再びこちらに向き直る。
??「……アハハハッ!!ごめんなぁおねーさん!ずっと見下ろしてもーて怖かったやろ?」
??「本当ですよ城戸の兄貴。アンタ顔怖すぎです」
??「なんやと浅倉ァ?俺そんな怖ないやろ」
小峠に話しかけたこの2人、小峠の予想通り、大阪をシマとする天王寺組であった。
しかも城戸派トップの城戸丈一郎、そしてその相方的存在である浅倉潤ときたもんだ。
空気だけで只者では無いということは小峠自身もよく分かっていた。
小峠「城戸さんと、浅倉さん……ですか(どっかで聞いたことがあったような…)」
城戸「…」バッ
浅倉「…」バッ
そして小峠が苗字を呼んだその瞬間、2人は顔をバッと背けて、なにやらコソコソ話し始めた。
城戸「この子ごっつ可愛ないか!?俺ら写真で見た小峠華太目当てで来たけどそっくりやんけ!」
浅倉「お言葉ですが城戸の兄貴、小峠はもうこの世におらんのですよ!アンタのわがままで空龍街来てんですよ分かります!?まあそっくりだしクソ可愛いですけど!一目惚れしましたけど!」
城戸「しゃあないやんけ!小峠が大事にしとった街見てみたいなぁ思たし!天羽組の戦力も見ときたいな思たし!ちゃんとした理由あるやろ!」
浅倉「それはそうですけど!……………ところで城戸の兄貴、この子大阪連れ帰っても構いませんか?ちょ、さすがに小峠にそっくりすぎますわ。戸狩の兄貴も喜ぶんとちゃいます?」
城戸「おん、ええで(即答)でも小峠知っとるかどうか聞くだけ聞くわ」
そして2人は小峠の方に向き直る。
城戸「おねーさん、つかぬ事聞くんやけど、天羽組の中堅の小峠華太っていう奴知らん?」
小峠「(目の前にいんだよ!本人だけどなんか文句でもあっか?あぁん?…でもここは演技をするしかないか…)あぁ〜……半年くらい前の爆発事故で死んじゃった人ですよね……私もあの人と話したことあるんで〜……(棒)」
浅倉「ほんまか、!」
城戸「おねーさん名前は?」
小峠「…小峠華…です……」←戸籍上の実名なので無問題
城戸「………なぁ、浅倉、この子もう小峠の生まれ変わりってことでええやんな?そっくりすぎへん?名前も見た目も」
浅倉「全く問題ないと思いますね。」
城戸「よし華ちゃん、大阪行かん?」
小峠「無理っすね」
浅倉「そこんところどうにか頼むて」
小峠「嫌っすね」
お願い
嫌です
お願い
嫌です
おーねーがーいー!
いーやーでーすー!
同じようなくだりをすること5分。
小峠もいい加減にキレそうになっていた時、2人の背後に誰かが立っていた。
永瀬「こんにちわぁ……“実の”お兄ちゃんでぇす…」
そこに立っていたのは、鬼のような形相をした永瀬だった。
どうやら我慢が限界に達し、自ら探しに来たようだ。
城戸「げ……永瀬か…」
永瀬「あぁー?お前ら天王寺組の奴らじゃぁん?」
浅倉「この子は天羽組に関係ないやろが」
永瀬「俺の妹っつってんだよガキィ。こいつが居ないせいで組の連中今ちょっと荒れてんだわ……華太、こいつらに何された?(((ボソ」
小峠「なんか大阪連れてかれそうになれました」
永瀬「それダメだわァ。何?俺の可愛い可愛い妹を?攫おうと?してたわけぇ?」
すると永瀬の声が5オクターブほど下がり、殺気が爆裂する。
永瀬「お前ら2人ちょっと来いよ……天羽組のお兄ちゃん達総出の事情聴取スタートだァ…」
城戸「浅倉、俺ら死んだか?」
浅倉「…かもですね」
城戸「華ちゃん助けてー!!!」
小峠「頑張ってくださいね!」ニッコリ
浅倉「(かわよ)」
城戸「薄情なぁ!でも可愛いからええわ!」
永瀬「俺の妹に色目使ってんじゃねえぞたこ焼き野郎共ォ!!」
to be continued……
この話長くなりそうなので、前編後編に分けました!
後編もお楽しみに!
コメント
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くっ…続きを…
はぁあああ‼️⤴︎︎︎がわ"い"い" かぶちゃん…いいカフェ知ってるんだけど…私と行かない?