記録物語-R.s.༗《レェズ》メリーさんの執事《偽王の幻夢境編》の続きで終盤でございます!…では、続きを!。作者より
\\\\\\\\\\\\\場面は変わり\\\\\\\\\\\\\
……薄らと光が差し当たる…
瀧奈『ここは何処だろう?…汚れや埃が一つも無い綺麗な場所…柔らかな本の匂いと不思議と居心地が良い空間……』
そう思い1人歩きまわる…
……周りの本棚には様々な分野の本が置かれてどれも丁寧な管理によって新品同様な状態を維持していた。
瀧奈「誰か居るのかな…」…
……少し歩き机の上に置かれた本を興味本位で軽くめくってみる…
??「その本に…興味はあるかい?」
瀧奈「その声は…」振り向くと…
ハイルド「私はルートヴィヒ・ハイルド と申します、貴方はコウキ様とご同行なされてた方ですね…お名前は?」
瀧奈「…小生は瀧咲 奈夕希だ」…
ハイルド「小生…はは、珍しい一人称ですね……少し気が合いしょうです」そう語りかけながら近くまで来る…
ハイルド「ここを、読んでみてください……この本に登場するヒロインをどう思います?是非感想を聞きたい」
……そう言われた瀧奈は指された読み始める、内容を見ると複数居る主人公の中で、ヒロインはその1人の主人公に興味を寄せている様だ…
ただ、そのヒロインは……
ハイルド「ハーフヒューマンである彼女は、恋を上手く知らない……突如、主人公を裏切らなければならない時が来てしまった…彼女のこの心境はどんな気持ちなんでしょう?……あの気持ちは偽りか、一時の酔いなのか……」…
瀧奈「わからない…」…
ハイルド「……」
瀧奈「だけど……この絵を見ると、何か…迷い助けを求めてる感じがする」白黒の絵を見てそう言う…
瀧奈「皆んな最初は何者でも無いんだ……だから知りたくて色々な物に手を伸ばしちゃうんだ……このヒロインも自身が何者か知りたいんだと思う…その気持ち含めて」
ハイルド「良い答えだと…私は…そう思う、ありがとう…」近くに置かれた机から紅茶の入ったポットを2人分ティーカップに注ぎ持ってくる…
ハイルド「少し熱いから気おつけて飲みんでくれ、私のお気に入りだ」
瀧奈「あ、ありがとうございます」
……そう言い瀧奈は紅茶を飲む…
ハイルド「面白い…ほぼ初対面からの紅茶を躊躇いなく飲んでくれるね…」
瀧奈「?…」
ハイルド「いずれ、バレてしまう事だ……今知ってもらっても変わりない」
瀧奈「いずれバレて?……」
Ѧハイルド「私は、神の放送者達(デウスキャスターズ)のデウスキャスター、神童と呼ばれる者なのだよ」
瀧奈「……ん!ブッ…」
〈カラン〉と慌ててティーカップを置き少し距離を取り警戒する…
瀧奈「……まさか、紅茶に毒とか」
Ѧハイルド「ハハハ…それは絶対にあり得ない事だ、この素晴らしい紅茶には祝福がある…その様な事はしない」
瀧奈「・・・」…
Ѧハイルド「その紅茶特有の効果は何も問題ない…少し空間には細工をしてあるだけださ、その心に眠る者を抑える為のね」
瀧奈「何が目的なんだ…」
Ѧハイルド「目的ですか…君達を試したい、新たな選択同士の中、私はどれを見届けるべきか…気になる、周りを気にせず遠慮なく来てくれたまえ」…
瀧奈「来い…鯱丛門[コソウカド]!魚銃[ダツ]」銃の様な魚を呼び出しѦハイルドに向けて警戒をする…
Ѧハイルド「君自身の力を見せてくれ」
〈パチン〉と指を鳴らす…
突然、部屋は広くなり本棚が次々と移動し始める…
Ѧハイルド「まずは手始めに私から」
……遠くに移動した真横の本棚から3冊の魔導書が飛び出し、魔導書が開き魔弾を瀧奈に向かって放たれる…
瀧奈「!…觳蟆[コクバ]!」
……瀧奈は2弾上手く走り避け、避けきれなかった1弾は觳蟆で受け守る。
Ѧハイルド「お見事、次だ」そう言い両手を指揮者の様にふるいだす…
また、本棚から次々と魔導書が飛び出して魔弾を瀧奈の方へ放つ…
瀧奈「蜥鼗[シャクドウ]!蝕鸊[ショクヘキ]!」同時に鹿門文集[ロクモンブンシュウ]と嗎鬥門[バトウミウチ]2つを使い呼び出す…
尻尾の太鼓を鳴らし蜥鼗は、周囲に大きな木の根を出現させる…そこに蝕鸊は補強するかの様に結晶で堅める。
周囲から物凄い音が次々と鳴り響く。
瀧奈「来い刄獻[ジンギ]、頼りにしてるぞ」そう言い蝕鸊に掴まる…
崩れ行く壁が少しずつ剥き出しになった瞬間を狙い、上空へ飛び出す…
瀧奈「やれ!」
……刄獻は回転し周囲の空間を切断し飛んで来る魔弾を消し飛ばす。…
瀧奈「届け!魚銃!」上空から放たれる先端が弾丸の様に鋭い魚がѦハイルドに向かって勢いよく飛ばされる…
Ѧハイルド「まだ届かない」飛んで来る魚銃を魔法防壁で防ぐ…
瀧奈「1匹だけじゃ無理だろうけど……コイツは、群れるとヤバい」
〈バキッ〉魔法防壁にヒビが入る…
ふとѦハイルドはヒビの入った防壁を見上げると、もう1匹の魚銃が刺さっていた。
Ѧハイルド「ヒビが入るだけでも上出来だが…この共有量は驚きだ」
魔法防壁に1匹また1匹と飛んで来る魚銃の群れがѦハイルドを襲う…
〈パリン〉と魔法防壁は砕ける
Ѧハイルド「テレポート(瞬間移動)」魚銃の群れから回避し逃れる…
瀧奈「刄獻…断刀!」飛び交う魔弾を避けつつ、瀧奈は刄獻を刀の様に使いѦハイルドに切り掛かる…
Ѧハイルド「……」…
通り過ぎた魔弾は反射し瀧奈の方に向かっい衝突する…
瀧奈「ガァァ…」
Ѧハイルド「惜しかったね」指先から凝縮された炎の魔法が瀧奈に近づく…
觳蟆〈ゲッゴ…〉觳蟆が瀧奈を守る
瀧奈「すまない……。来い!鹿門文集!翠雲!」翠雲を呼び出し、
Ѧハイルド「……いつの間に」距離を取ろうと下がろうと足を動かすが蜥鼗が生み出した木の根に捉えられていた。
…上空から蝕鸊すぐ近くに瀧奈と翠雲の攻撃がѦハイルドに襲いかかる…
Ѧハイルド「上出来です」一歩も動かずに、背後から来る蝕鸊の攻撃を反射させ利用し翠雲に打つけ、そして瀧奈を体術だけで掴み倒し圧倒する……
瀧奈「ガァハ……」…
Ѧハイルド「私の勝ちです…奈夕希さん」足に絡まった木の根を燃や、瀧奈を解放し優しく手を差し伸べる…
…瀧奈は手を掴み立ち上がる……
瀧奈「……話を聞かせてください」
Ѧハイルド「教えしましょう……」
椅子に腰掛け、
Ѧハイルド「神の放送者達とマグナコアキューブ……それらを全てを…」
……まず私の正体から言おう、
私は別の世界の第三世界から生きてる者だ……わかりやすく伝えるなら、私が調べた限り…ここは第五世界だ。…
君の仲間に爻綺[コウキ]と言う者が居るだろう…私は彼に似た人を知っている。
名は確か深月[ミツキ]…
実際は、彼の別人格の方を知っているだけだがね…名も無い少年。……
瀧奈「何で、そんな事を小生?」
Ѧハイルド「理由かい、それは君の能力が摩訶不思議探偵団と名乗る瀧咲 瑛治の扱う妖[アヤカシ]に似ていた…と言うよりか、名前から能力にして確信でしかない…ハハハ」…
瀧奈「知ってるんですか!」
Ѧハイルド「知っているもなにも、私も彼らと同じく聖戦を生き延びた…残り者さ。その時の私には力も無い学者さ」
瀧奈「……」
Ѧハイルド「話を戻そう、マグナコアキューブを作ったのは私だ」
……マグナコアキューブの目的は元々、幻閻の陰影者を保持し代償を無くす為だった。来るべき対処の為…罪深き共々、バァルゼエルの降臨から対処する為にだ。……
そのはずだったが、全く別の結果を招いてしまった。…
作られた失敗作18個のマグナコアキューブは、私の信頼する唯一の仲間達を吸い尽くてしまった。…
瀧奈「……18個?…結構あったはずだけど…異端聖教団(マーヴェリックコー) の人数で21個くらい余裕に…」
Ѧハイルド「異端聖教団(マーヴェリックコー)か、ロスタードは箱の中、アンデルセンは消え、ロディは哀れに…、そして彼は計画通りにか…」
瀧奈「その彼とは?」
Ѧハイルド「ウィリアム・クロウリー、彼も私と同じ第三世界…だった者だ今いるのは第四世界の方だが。全ての元凶さ、世界の混乱…異端聖教団と神の放送者達を対立させた張本人…」…
瀧奈「何で止めなかったんだ…」
Ѧハイルド「もし、私が直々に干渉できるなら…やっていたさ……試しに証明させてみせよう」…
そう言うと、瀧奈の横に机が移動して来る…机の上には1冊の本が置かれている。
……Ѧハイルドは瀧奈に近づき手を繋ぎ、
Ѧハイルド「この状態で本を私に当ててくれ、透過の能力や魔法は使っていない……ただ、この世界に否定されいるんだ」
……瀧奈は本を取り軽く当てようとするが、言葉通りに本はѦハイルドの体をすり抜けている事に気づく。…
Ѧハイルド「私自身の力で無理やり世界に干渉する事はできるが、それをしてしまうと私はこの世界に溶けて消えてしまう…」…
瀧奈「……」本を机の上に置く。
Ѧハイルド「私はこの世界を干渉する事はできないが、この世界の者達…受け入れし者なら何の問題も無い」…
瀧奈「止める事を望んでいるなら、何で争うんだ…」…
Ѧハイルド「異端聖教団(マーヴェリックコー)は、どちらにしろ彼の手の平にある……回収できるなら良かったが、簡単では無い……それならば利用するまで…」
瀧奈「利用……」
Ѧハイルド「ある一定の決まりで、捨て駒となる者を前線に出している…決して弱くは無いが、背後に彼が居ればまず取られぬ様に監視を用意しているはずだ……取り返す事のでは無く計画の進行を利用する事にしたんだ…彼のしている半分は私の計画としては使える事だからね…」…
少し一呼吸しまた話す…
Ѧハイルド「正直、驚いたよ……ネメシス、彼女1人で一気に状況が変わってしまうなんてね……偶然がここまで影響した事は大変よろしいが…アンデルセン……惜しい子を亡くしてしまった…」
……そう言い、瀧奈に結晶を渡す…
瀧奈「これは…確か……」
Ѧハイルド「運命の継承者に、これを渡してくれ…決めるのは…もう私では無い」
一つの扉が現れる…
Ѧハイルド「こればかりは、ノクターンの最後に経緯でしかない……時期に追ってが来る、ここも終わりだ」
……ハイルドは瀧奈を扉の方へと誘導し、ドアノブに手をかける…
Ѧハイルド「……向かうべき場所は、祭壇…北の天に続く道…メシアの墓場に」
Ѧハイルド「向かいうて」そう言い残し、瀧奈を扉の向こうへと押し出す…
瀧奈「……」
……ふと見えたѦハイルドの顔は、少し和らいだ表情をしていた。…
ハイルド「別人でも…ちょと顔合わせするには気が引けてしまう」
〈ドンっ〉と扉が閉まる。
瀧奈「って……落ちるぅ!」
ナマムギ「ん?…あれ瀧奈さんじゃないですか?」耳をピクッとさせ頭上を見ると、何か物凄く落下して来る瀧奈を見かける。
……地面の下には先程の皆んなと、それとは別の人達が居た。
Ѧレクリエム「はぁ…ありゃ偉い焦って変な所から出したなぁ神童様わ……パルロ様、どないします?」
Ѧパルロ「大丈夫でしょう、皆さんは…どう思います?」
ラス「大丈夫ですね」
バベル「平気だろう」
オグリ「お前ら…無慈悲だなぁ…」
爻綺「あはは…何かあっても…ここには君達がいるから…それに、」
ルシエル「それに…で止めちゃいます?ふふ……。せめて、お茶くらいしても構いませんでしたのに…あの使徒は」
ダビンチ「不安だな…用意くらいしとくかの…」錬成陣を書き始める…
αメリー「瀧にぃ〜!」
瀧奈「あぶわわ…助けてくれ〜!」風圧に耐えながら蝕鸊を呼び出し、大きな足爪に捕まりゆっくりと降りて行く。
瀧奈「危ねぇ…って何だコイツら」
Ѧレクリエム「いちいち突っかかるな!神童様にあったんやろ?もっと他の方に意識せ」
瀧奈「あ、そうだネメシス起きてるか?…これを…」…
……αメリーからネメシスが現れて、
ネメシス「それは……こんな大きな運命の欠片が無事に残ってたなんて…」瀧奈なから受け取り取り込む…
Ѧパルロ「残るはクロウリーの手元にある物だけですね……ここからは、我々も同行いたしますが、この世界にいる以上、彼らの手下達には気おつけてください」
ナマムギ「あの、このままお2人を守れば計画は止まって勝ちですね」
Ѧレクリエム「何寝ぼけてんか?それが無くても良い様に……何やっけ、過去の現象を起こしてる最中やろうがいな!」
ダビンチ「運命の操作する力を宇宙創生エネルギーで代用すると言う発想は私には中々ない物だ…」
Ѧパルロ「同感です」
……少し眩い光が周囲に広がる……
ネメシス「……何か懐かしい感覚がする…あれ?ちょと縮んじゃった?」
ロディ「生前の姿の様だな」
瀧奈「それだけじゃないと思う……生きてる…生命が感じられる」
ネメシス「え?…どうして……」
Ѧパルロ「神童様のみ知る事ですね……私達は後者なので…」
Ѧレクリエム「あの4人は平気やとして、クインテットの方は大丈夫何やろうか…ノクターンの移動能力なしで無事に帰れるかいな……ラプソディやカルテットみたいな奴は別に情は無いし何処に居ようが関係無えへんが…人外の考える事はようわからん」
Ѧパルロ「そろそろ行きましょう…」…
……
――場面は変わり――
Ѧハイルド「……クインテット…」緑色ローブの男性…その遺体を見る……
Ѧハイルド「直接会いに来てくれるなんて、珍しい事があるもんだ…」
クロウリー「君の厚い信者を返しに来てやったまでだよ。計画は進んでいる…何もせず見届けるんだ…傍観者として」
Ѧハイルド「……それは君次第だ」
……本棚が移動し大量の魔導書が現れ周囲を囲む…
Ѧハイルド「トロイメライ、ファンタジア、私の為に…進んでくれ」
Ѧファンタジア「なんなくとも…」
Ѧトロイメライ「仰せのまま…」……
…2人の神の放送者達が出入り口を守る。
クロウリー「来い、シェイプスピリット…私の盾となり矛となれ」
背後から形なき影が現れる…
シェイプスピリット「!!」
Ѧファンタジア&Ѧトロイメライ「……」
……強力な2つの存在が共鳴し互いに禍々しく ぶつかり合う…
クロウリー「この程度の炎じゃ、燃え尽きないか…」…
Ѧハイルド「・・・」
―R.s༗-作・メリーさんの執事【偽王の幻夢境】編―完
いよいよ最終盤までやって来ました!
とても長い道のりはラストに……
異端聖教団(マーヴェリックコー)の真実と、明かされる証明。
ついに動き出す者、ウッドマン…
異端聖教団の創設した起源者、ウィリアム・クロウリー。
18個のマグナコアキューブ…
残された偽りの3器は深く…
真実は常に隠されて…。
さて、そしていよいよ……
「 」…
……―後書き―……
〈ゴーン…ゴーン…〉
聖堂の鐘が鳴り響く…
瀧奈達は、まるで天に続く様な雰囲気の道のりを歩いてた…
〈カァーカァー〉と鳥達が一斉に飛んで行く、森がざわめき不穏な空気が漂う…
瀧奈「誰か居る…」…
獣道からポツリと人影が見える…
ナマムギ「教会の方でしょうか?」
ロディ「教会までに道のりはまだ半分あるが…何かあったのだろうか?」
爻綺「何だろう…嫌な臭いと色がする…」
ダビンチ「臭い?…色……」
Ѧレクリエム「何や?へーこいてないで、臭いもせんしな…」
Ѧパルロ「いいえ、かなり臭います…」
Ѧレクリエム「マジか?」
オグリ「なぁ…あそこに居る奴、羽生えてるぞ…天使ってやつかな」
……そこには、顔は黒い包帯で包まれ、重々しい鎖で体に縛り繋がれた…美少年?少女とも捉えられる…子が居た。
背中には真っ白で大きな翼が生えている……が、爻綺には別の何かに見えていた。
デスコード「探しまた一つの……あの話は、この事だったんですね」
ルシエル「失落の堕天使、バァルゼエル……まだ幼い姿のようですね…」
バァルゼエル「………呼んでる…』
そう囁き呟くと、瀧奈達も向かう祭壇のあるメシアの墓場へと歩む…
Ѧパルロ「止めなくちゃ…」…遠ざかっていくバァルゼエルを止めに行く。
ルシエル「下がって!」
デスコード「戻りなさい!」
…Ѧパルロはデスコードの能力で軽く引き寄せられる、
進もうとした先に、
一瞬に大きな棘が生え、地面から大きな口がガッと閉じる…
その口は舌舐めずりをし、
地面から正体が出て来る…
デスコード「愚食…グラトニアジェスターですね…」
グラトニアジェスター〈グガガガァァァ!〉
背後のヘイロウが大きく光り出す。
恵マレシ肉片〈マァァ゛〉
えぐれた肉の塊の見た目な不気味な化け物が何処からか湧いて来る。
……ここの世界は染まりきってしまったのだろう…ここはもう既に、
【 神々の食卓 】
弱食強食と食い喰らう世界に……。
―後書き―完―
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