💜「ねえ、この間さ。なべ、ここに来てたぜ」
💛「そうなの?なんで?」
💜「いや。照の方こそ知らねぇの?」
たまたま俺の家の近くまで来たふっかが、家に寄ろうとして、エントランスに立っていた翔太を見たという。その日はあいにく俺は不在で、翔太はインターホンを鳴らしても俺が出て来ず、諦めた様子で車に戻ったそうだ。
合鍵を持ったふっかが声を掛けようとしたが、間に合わなかったらしい。
💛「知らない。仕事の話でもあったんじゃない?」
俺は内心の焦りを悟られないように注意しながら答えた。ふっかは首を傾げて、仕事の悩みがあるのなら心配だなと優しい言葉を呟いている。
ふっかを抱きながら、翔太のことを考える。
ふっかのことが一番大切だから、もう翔太とは会わないようにしよう。
俺はそう、心に決めた。
コメント
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やばい、ドキドキする❣️