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身体を結びつけたまま、侑は上半身を起こし、瑠衣を見下ろす。
彼の肉槍が気持ちいいのか、彼女は唇を緩ませ、白い歯が僅かに見える。
綺麗な歯列を見た侑は、先ほど聞こうとした事を、瑠衣に聞いてみようと考えた。
(俺が考えている答えが返ってきたら、間違いなくこの娼婦は……九條瑠衣だ)
フウっと深く息を吐き切った侑は、瑠衣の瞳を射抜きながら鎌を掛けてみた。
「お前……唇の形と歯並びが綺麗だな。…………楽器でも吹いてたのか?」
予想すらしなかった侑の問いに、彼女は潤んでいた瞳を刹那見張らせた。
なぜそんな事を聞くのだろう? とでも言いたげな表情をチラリと覗かせたが、何もなかったように眉尻を下げた。
「ちょっと昔ですが……ラッパを吹いてました。諸事情があって、辞めてしまいましたが」
困ったような表情で、瑠衣は答えると、侑は鷹のような目を大きくさせた。
(やはりこの娼婦…………九條瑠衣か。しかし、諸事情……? 辞めた……?)
疑問は残るが、侑は『そうか』とだけ答えると、腰をグイっと押し上げ、白皙の首筋に唇を這わせた。
顔を上げ、瑠衣の唇の右横にあるホクロを舌先で舐め上げると、彼女の身体が小さく震える。
「お前の口元のホクロ……唆られるな……」
言いながら侑は緩やかなスピードで腰を揺らしていくと、瑠衣は顔を歪ませながら艶を纏わせた声で啼き始めた。
「あんっ…………っ……はうっ…………んあぁっ」
鈴が転がるような声を零し続ける瑠衣に、彼女の中に埋め込まれている肉槍が熱を帯び、硬度を増した。
細めの身体の割には大きめの胸が、侑の腰のスピードに合わせて上下に揺れる。
(ヤバいな。九條の身体…………気持ち良過ぎる……)
「くっ……」
僅かに苦しげな表情を見せた侑は、腰の括れを引き寄せると、激しく腰を突き続けた。