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久我Side
今日は従姉妹がやって来る日だ。マジで最悪、本当に最悪。そう思いながら待っているとインターホンの音が部屋に鳴り響いた。
扉を開けると、そこには従姉妹がいた。前回会ったのは1年前だが、少し背丈が伸びているように感じる。
久『空、久しぶり。』
最近は幾度となく目にしてきた名前を呼ぶ。空はジト目のまま、口を開いた。
空『あぁ、久しぶり。………やっぱ髪型ダサいな。』
久『シンプルにディスらないで?』
空『いやだから事実だって。まぁ、今日から宜しく。』
空は玄関へと足を踏み入れる。
俺はそのまま空の部屋へ案内した。荷物はそれなりに少なかったようで、整理にそれほど時間は掛からなかった。
ある程度の片が付いたところで、空はリビングのソファに腰掛けていた。いつも1人の部屋に誰かいるだけで、ここまで雰囲気が変わるのだなと思いながら俺は声を掛けた。
久『結局………大丈夫だったか?』
空はこちらに顔を向けてこう言った。
空『何が?』
久『だからその…両親の、こと…』
空『あー…まあそんなに。驚きはしたけど。』
久『事故…だったんだよな…?』
空『………でも、久我の方が大変だっただろ?』
久『え?』
空『幼い時に両親蒸発。その後は施設行き。なんか孤独そのものっつーか…まぁ、深く踏み入れる気は更々ねぇけど。』
空の言う通りだった。俺は幼い時に両親が蒸発している。引き取ってくれる親戚もなく、そのまま施設に入った。今思えば、ずっと俺は孤独だったのかもしれない。気持ちの整理みたいに人を殴って蹴って…けれど思いが満たされることはなくて。
久『確かに、そうだったかもしれない』
俺は苦笑いで言葉を発した。そんな俺の表情を見た空は顔を逸らした。途端、あ、と言って立ち上がった。
空『久我ってさ、京極組ってとこに籍置いてんだよな?』
久『そうだが…急にどうした?』
空『俺も、京極組に行ってみたい。』
久『……は…?………いや、…………はぁ!?』
空『うるせぇ。』
久『分かってるけど…マジで言ってんの?』
空『冗談で言うわけねぇだろ。』
久『えー…嘘ぉ…』
空『おい、さっさと行くぞ。』
そう言って空は俺の腕を掴んだ。けれどその手には未だ感じたことのない思いを感じた。
それはまるで、糸の切れた人形を支えるかのようだった。
実はここ考察ゾーンです。
とりあえず、理塚の両親、事故で亡くなっちゃっていて、久我はまぁ原作どおり。
ある程度の表現から空が久我をどう思ってるのか分かります。
また詳しく説明しますが結論だけなら
みたいに思ってます。というのも、理塚は無意識に久我に気を遣っているから。
わー。