この作品はいかがでしたか?
322
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初ノベル!!!
ノベルってやっぱり小説ってイメージが強いので空白なしにします!
青さん『』
桃さん「」
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桃視点
空は晴天で桜がひらひらと舞い落ちる春。
俺は卒業式を迎えた。
「ころん、卒業おめでとう。」
『ありがと、さとみくんもおめでとう。』
「おう!」
俺ところんは幼稚園からの幼なじみ。高校を卒業して、ころんは教師の道を歩む為、ここで離れ離れになる。
「ころんっ…やだよ俺…」
思わず涙を流してしまう。
『大丈夫だよ。さとみくんっ…笑』
優しく頭を撫でながらころんはくすっと微笑む。
俺はそんなころんの事を中学の頃からずっと好きだった。
だからこそほんとに離れたくない。ずっと好きなのに。好きだったのに。
『…さとみくんはさ、将来の夢ってある?』
沈黙の中、ころんは聞いてきた。
「俺?あるけど…ころんみたいに素敵な夢じゃないよ…笑」
まだほんのりと涙を流しながらそう答える。
『人の夢はぜんぶぜんぶ素敵なんだよ。どんな夢なの?』
ころんと一緒に幸せになりたい。 なんて、口が裂けても言えない。
「もう叶わないよっ…笑」
『なんで、なんでそんなこと言うの?』
あぁ…そんなに泣きそうな優しい目で見ないでよ…もっと泣いちゃうじゃんか…
「ひぐっ…うぁ”っ…」
『さとみくんっ…!?』
ころんはびっくりしたのか、俺の顔を心配そうに覗く。
「なんでもないっ…なんでもないよ…」
言ってる事とやってる事が一致しない。
『…さとみくんっ!!』
「っ…!?」
ころんは今までにないぐらい大きな声で俺の名前を呼ぶ。
「な…なんだよっ…笑ころんはそんなキャラじゃないじゃん…笑」
泣きながら俺はそう答える。もうころんの顔なんてぼやけて見えない。
『僕ってそんなに頼りない?』
ころんから放たれる言葉は俺の予想を遥かに上回っていた。
「そんなこと…ねぇよ…」
『じゃあなんで僕に言ってくれないの?こっちだって…心配してるんだよっ…』
涙を拭いてころんを見ると、ころんは泣いていた。
俺のせい。俺が泣かせちゃったんだ。
「ごめんっ…ごめんなさいっ…」
もういっその事嫌われちゃおうかな。なんて思った。これ以上迷惑をかける存在でいたくない。
そんな事を考えていた時、ふわっと何かに包まれたような感覚がした。
俺はびっくりして目を見開いた。
俺の目の前には、泣きながら俺の事を抱き締めているころんがいた。
「ころんっ…?ころっ…」
『うるさいっ…!』
「…へ、?」
よっぽど俺がうるさかったのだろう。少し怒ったような声でそう言われてしまった。
「ごめんなさぃっ…」
『っ…!』
べちんっ!という音と共に、俺の頬に痛みが走った。
「ぃ”っ…、!」
『さとみくんはほんっとばか。』
「ごめっ…んぐっ…!」
ごめんなさいと言おうとした瞬間、ころんは俺の口を塞いできた。
『何も悪くない人が謝る必要なんてないんだよ。』
ころんは親指で俺の涙を拭い、その勢いで俺の頬を撫でる。
『…で、夢ってなんなの、?僕絶対応援する。』
だめだ…好きなんて伝えたら…せめてマシな言い方をしないと…
「…そ…その…ころんの…第二ボタン…」
『…?僕の第二ボタンがなに…?』
「ころんの第二ボタンって…あげる人…いますか…?」
『…うん、居るよ。』
やっぱり…やっぱり居るんだ。俺の恋はここで終わりなんだ…
『僕の目の前にね。』
「…へ…?」
ころんは何を言ってるんだ?ころんの目の前には俺しかいないぞ…?
「ころ…なにいって…」
『…僕はっ…!ずっと前からさとみくんの事が好きでした。もしよければ…僕の第二ボタン、受け取ってくれませんか?』
「…!?」
突然の告白だった。俺はまだ頭が追いついていなかった。
ころんが俺の事を好き?そんな夢みたいなことがあるのだろうか。
『…さとみくん、無理強いしてる訳じゃないよ。嫌なら嫌って言って?』
ころんはほんとにどこまでも優しい人だ。俺には勿体なさすぎる位に。
「…俺もずっところんの事が好きでした…!ころんがいいなら…第二ボタン…くださいっ…!」
『んふっ…笑どうぞ、笑』
ころんはくすっと笑い、俺の手の中にそっと第二ボタンを渡した。
『…さとみくんの第二ボタンも…貰っていいかな?』
「…!もっ…もちろん!!」
俺も第二ボタンを外そうとしたが、緊張のせいか手が震えて中々ボタンが外せない。
穴があったら入りたいとはまさにこのことなのだろう。
『っ…笑外してあげるよ、笑』
ころんはすっと俺に近づいて第二ボタンを外し、ぎゅっと手の中にしまいこんだ。
『こんな僕と付き合ってくれてありがとう。絶対に大切にするね。』
「俺こそっ…付き合えるなんて思ってなくて…その…うれしい…」
こんな言葉を言い慣れていないからか、俺の顔がじわじわと熱くなっていく。
『あ、さとみくん照れてる~、笑』
「うるせぇっ…!」
『ふはっ、笑』
ころんと付き合えたんだなという実感が湧いてくる。
『ねぇ、さとみくん、よかったらさ…僕と同棲しない?』
「え…いいのか…?」
『うん、僕がしたいんだ。だめかな?』
「いいに決まってんだろっ…!!」
俺はころんのことをぎゅっと抱き締めた。
そうするところんも笑いながら抱き返してくる。
『僕達、幸せだね。』
「うん、今が1番幸せ。」
『さとみくん、大好きだよ。』
「俺も大好き。」
神様は本当に存在するんだ。だって俺の事をこんなにも幸せにしてくれたから。
これが俺達なりのアオハルなのかもしれない。
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どうでしたか…!
最後も題名もわざわざアオハルにしたのは
アオ=青さん
ハル=桃さん
っていう認識にさせたかったからです!!
このノベルではえっちな事をおやすみして、こういうほのぼのとした感じのものを書きたいと思います!ぜひご愛読やリクエストお待ちしています!
基本桃さん受けしか書きません!
コメント
1件
こういうほのぼの系大好きです !!!! 🥹🩷