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臣桜
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臣桜
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#女主人公
#シークレットベビー
朝永ゆうり
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そのあと大阪城を出て、天満橋駅近くにある、お好み焼き屋さん『ポンポコ屋』に入った。
「わぁ~! 美味しそう~!」
「メニュー見ただけで涎垂らすなよ」
気持ちが先走ったあまり、尊さんに注意されてしまう。
「朱里さん、好きな物頼んでね! この旅行で朱里さんがわんぱくストマックな女の子なのは十分に分かったから、本当に遠慮しないで食べて!」
「はいっ」
小牧さんに言われ、私は感謝を込めてコクッと頷く。
「今までもいいお肉や海鮮は食べたけど、やっぱり鉄板焼きって言ったら気分が変わってくるわよねぇ」
ちえりさんは「これもいいわね」と言い、サーロインステーキや大海老、イカなどのセットを指さす。
「私はお肉なら、フィレのほうが脂身が少なくていいわ」
百合さんが言い、「そうだね」と将馬さんも同意する。
気を遣ってくださっているのか分からないけれど、皆さんが頼むなら……という感じで私もお肉ちゃんを頼ませてもらう事にした。
A5ランク黒毛和牛の塩焼きに、タン塩、加えて大海老の塩焼き、貝柱、とん平焼き、シーフードチーズオムレツ、お好み焼きはシンプルに豚玉にトッピングにチーズとお餅にして、焼きうどんも注文する事にした。
オーダーしたあと、私はカーッと赤面して俯く。
けれど皆さん特に「よく食うなこいつ」という反応は見せず、普通に会話を続けていた。
「あんま気にするなよ?」
向かいに座っている尊さんは、お水を飲んで言ってくる。
「……はい」
「世の中、プロの大食いがいるからな? うぬぼれるな」
「あっ、はい! 私ごときがこの量ですみません」
まさにその通りなので、スッと気持ちが楽になった。
尊さんはこのお店のスペシャルお好み焼き――サーロインやエビ、イカなどが入ったゴージャスでリッチな物を食べる上で、私が頼んだあれこれをちょっとつつくそうだ。
皆さんも一人一枚(百合さんと将馬さんは二人で一枚)お好み焼きを頼み、あとはお肉やシーフード、その他をみんなでシェアする予定らしい。
夏の盛りで鉄板焼きのお店に入り、店内でも熱気を浴びると汗だくになるけれど、それでも美味しい物を食べられるならどうって事はない。
もともと汗を掻いていた事を思えば、大して変わりはないし。
とはいえ、店内ではクーラーが効いているけれど、鉄板の熱気があるので、ハンディファンを置いてガーッと風を浴びていた。
やがて順番に料理が運ばれてきて、私たちはあつあつの鉄板料理をハフハフして食べる。
「うみゃあ……」
忘れずに料理を写真に撮ったあと、食べ物様に手を合わせていただいていく。
このお店には、麺をトッピングしたモダン焼きのシリーズもあり、ちえりさんと弥生さんは、そちらを食べていた。
小牧さんは妹を見てニヤリと笑う。
「知ってる? 弥生。モダン焼きのモダンって〝盛りだくさんなお好み焼き〟からきてるのよ」
「マジ?」
彼女は目を見開き、ついでに私も「ほえーっ」と感心して頷く。
弥生さんはヘラでお好み焼きを切りつつ言う。
「私、麺があったほうがお得に感じられて好きなのよね。お好み焼きそのもので言ったら、広島のお好み焼きのほうが好きだわ」
彼女がそう言った直後、小牧さんは周囲をサッと見てから声を潜めて言う。
「それ系の問題は土地の方々が敏感になるから、あまり言わないで」
「えー? そうなの? お腹に入ったら同じじゃない」
ピンときていない弥生さんに、小牧さんはスッと目を細めて言う。
「スタンウェイ、ベヒシュタイン、ベーゼンドルファーのどれがいいかって、終わりのない論争をするようなものよ」
「あぁ……」
世界三大ピアノのブランド名を出され、ようやく弥生さんは理解したようだった。
「ちなみに朱里さんはどっちが好き?」
弥生さんに尋ねられ、私はキリッとキメ顔で言う。
「食べ物に貴賤はありません! 何でも美味しくいただきます!」
「それでこそ朱里だよ」
尊さんはクスクス笑い、弥生さんは「偉いわね~」と頷く。
どうやら、小牧さんは食べ物好きが講じて料理の道に進んだけれど、弥生さんは結構好き嫌いが激しいそうだ。
コメント
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えへへ、第880話読んだよ〜!!📖✨ 大阪で鉄板焼きって最高すぎるし、朱里ちゃんがメニュー見て涎垂らしそうになってるの可愛すぎて笑った🤣💕 小牧さんの「モダン焼きのモダンは盛りだくさんから来てる」豆知識に弥生さんも私も「ほえーっ」ってなったし、世界三大ピアノで例えるの小牧さんらしすぎる〜! そして朱里ちゃんの「食べ物に貴賤はありません!」のキメ顔、まじで尊い…😭🙏 尊さんが「プロの大食いがいるからな」ってフォローするのも優しくて好きだよ〜!! 続きも楽しみにしてるねっ🌸