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これすきーーー(
アカマタ「…は……な、なんでそうっ、」
うるさい口は塞がないと。
そうしないと皆だって嫌になるでしょ?
白澤「しー………アカマタくんの悪い所出てるよ?」
彼の口元へと人差し指を運ぶ。
それとほぼ同時に口が少し開き、舌が出る。
白澤「…っはは、面白いなぁ…舌長いから口開いたらすぐ出ちゃうのか…」
そんなところも酷く愛おしい。
それと同時に気になったことがある。
“もしディープキスしたらどうなる?”
と。
また気になることが増えちゃったなぁ。
本当、面白いや。
アカマタ「貴方…っ、」
キッ、とこちらを睨みつけてくる。
それと同時にその鋭い視線に突き刺されそうになる。
ああ、愛おしい。
そんなことを思っていたらぞくぞくと体が反応する。
ぶるるっと身震いをしながら。
白澤「アカマタくん……僕とひとつになろうっ…そしたらずっと、」
そう言いかけた時にお客さんが来る音がする。
いいところだったのに、アモルさんは無情だ。
“ローマ神話のキューピット”だなんて。
僕の恋の味方すらしてくれない。
まぁ、神なんて自分以外信じちゃいないけど。
白澤「アカマタくん、ちょっと行ってくるから…待っててね」
ちゅ、と音を立て額に口付けをする。
ふるふると分かりやすいように震えていたな。
黄色い月が街を照らす。
夜だっていうのにまだ天国は明るく騒がしい。
白澤「やっほ、ただいま」
お酒の匂い、少し強いかな?
いつもの癖で結構飲んじゃったし…。
アカマタくんはお酒の匂い、苦手かなぁ ?
まぁでも、苦手でもすぐ慣れるでしょ。
白澤「ん……嗚呼…いつもこの時間に寝てるもんね、」
暑苦しい白衣をぱさり、と脱ぐ。
檻の外にある椅子の上に適当に畳んで置いておく。
青紫の長い服はその尻尾を隠しきれていない。
さぞ寒いだろうに。
なんで近くに布団があるのに…。
僕が用意したのは嫌なのかな?
錆び付いた鉄格子の扉を音が立たないように、と気をつけながら開けてみる。
ぐっすり深く眠っているのかそれでも起きない。
ぐるりと丸く円を作るように自身の体を丸めて寝ている。
その体制が一番良いのかな…、
あんまり分からないや。
近くまで行き、添い寝をすると小さな寝息が聞こえる。
それと同時にしゅるる、しゅるる、と舌を巻くような音も聞こえた。
出ようと足掻いたのか、重りの着いているところが荒れている。
痛かったよね…少し緩めたら君も楽になるだろうけど…。
絶対緩めてなんかやんない…、こうなったのも君自身のせいだから、全部。