テラーノベル
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昼寝。
休日。
海斗はソファで寝ていた。
珍しく本当に寝ている。
凛花はその向かいに座っていた。
凛花:…。
海斗:すー……。
凛花:…。
海斗:すー……。
凛花:暇。
誰も返事しない。
凛花は海斗を見る。
寝ている。
本当に寝ている。
凛花:ふふ。
悪い顔になった。
凛花はそっと近づく。
海斗:…。
起きない。
凛花:無防備。
海斗:…。
凛花:これは。
海斗:…。
凛花:やるしかない。
海斗:何をだ。
凛花:うわっ!?
海斗:起きてる。
凛花:寝てたじゃん!
海斗:途中まで。
凛花:騙した。
海斗:勝手に引っかかった。
凛花:むかつく。
海斗:そうか。
凛花:その返事禁止。
海斗:そうか。
凛花:なおさら禁止。
海斗は少し笑う。
そしてまた目を閉じた。
凛花:…。
海斗:…。
凛花:今度こそ寝た?
海斗:…。
凛花:怪しい。
海斗:…。
凛花は指先を伸ばした。
つん。
海斗:…。
つんつん。
海斗:…。
凛花:本当に寝てる?
海斗:…。
凛花:よし。
今度こそ悪い顔になる。
凛花はそっと脇腹をつついた。
つん。
海斗:っ。
凛花:あ。
海斗:…。
凛花:反応した。
海斗:してない。
凛花:した。
海斗:してない。
凛花:した。
海斗:…。
凛花:弱い?
海斗:弱くない。
凛花:へえ。
海斗:何だその顔。
凛花:面白いこと考えた顔。
海斗:やめろ。
凛花:嫌です。
海斗:凛花。
凛花:はい。
海斗:嫌な予感しかしない。
凛花:当たってる。
海斗:帰りたい。
凛花:ここお前の家。
海斗:確かに。
凛花は海斗の横に移動した。
海斗:近い。
凛花:近いね。
海斗:やめろ。
凛花:やだ。
海斗:嫌な予感しかしない。
凛花:二回言った。
海斗:大事だからな。
凛花はにやにやしていた。
海斗はその顔を見てさらに嫌な予感がした。
凛花:海斗。
海斗:何。
凛花:本当に弱くない?
海斗:弱くない。
凛花:本当に?
海斗:本当に。
凛花:絶対?
海斗:絶対。
凛花:じゃあ。
くすっ。
海斗:っ!?
凛花:あ。
海斗:…。
凛花:今の何。
海斗:何でもない。
凛花:あった。
海斗:ない。
凛花:あった。
海斗:ない。
凛花:あった。
海斗:子供か。
凛花:褒め言葉?
海斗:違う。
凛花は笑った。
そして。
くすっ。
海斗:っ、やめろ。
凛花:弱いじゃん。
海斗:違う。
凛花:弱いじゃん。
海斗:真似するな。
凛花:楽しい。
くすくすっ。
海斗:っ…!
凛花:あはは!
海斗:笑うな。
凛花:だって反応するから!
海斗:だからやめろ。
凛花:やだ。
海斗:即答か。
凛花:さっきのお返し。
海斗:覚えてたのか。
凛花:当然。
海斗が逃げようと飛び上がる。
しかし。
凛花:捕まえた。
海斗:は?
凛花は後ろから抱きついた。
海斗:何してる。
凛花:確保。
海斗:離せ。
凛花:嫌。
海斗:離せ。
凛花:嫌。
海斗:離せ。
凛花:嫌。
海斗:子供か。
凛花:褒め言葉?
海斗:だから違う。
凛花は満足そうだった。
海斗は少し呆れた。
その隙。
くすっ。
海斗:っ!?
凛花:あははっ!
海斗:お前っ!
くすくすっ。
海斗:やめろっ……!
凛花:やだ!
海斗:凛花!
凛花:海斗!
海斗:名前呼んだだけだろ!
凛花:うん!
海斗:何か意味あんのか!
凛花:ない!
くすくすくすっ。
海斗:っは……!
とうとう笑いを堪えなくなる。
凛花:笑った!
海斗:笑ってない!
凛花:今笑った!
海斗:気のせい!
凛花:録音したい!
海斗:やめろ!
凛花は大爆笑。
海斗は顔を隠した。
凛花:海斗でもこうなるんだ。
海斗:なる。
凛花:へえ。
海斗:満足したか。
凛花:まだ。
海斗:まだ?
凛花:まだ。
海斗:嫌な予感しかしない。
凛花:三回目。
そして。
海斗:待て。
凛花:やだ。
海斗:待て。
凛花:やだ。
海斗:待て。
凛花:やだ。
海斗:……。
凛花:……。
海斗:そのうち仕返しするからな。
凛花:未来の話は未来で考える。
海斗:最低だな。
凛花:知ってる。
その日だけは。
珍しく海斗の方が振り回され続けた。
そして凛花は一日中上機嫌だった。
海斗はその笑顔を見ていると本気で怒る気もなくて。
結局最後まで、好き放題やられることになった。
コメント
1件
うわあ、もう最高でした……! 海斗が珍しく寝てて、凛花がこっそり悪さしようとする様子が可愛くてたまらなかったです。「くすっ」攻撃で海斗が我慢できずに笑っちゃうところ、めっちゃ好き。普段クールな海斗が振り回されるギャップがたまらないし、最後に「本気で怒る気もなくて」って心境になるのもすごくわかります。凛花の上機嫌な笑顔、読んでるこっちまでほっこりしました。おかゆさん、和やかで愛しい空気感をありがとうございます🤍
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