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「おはよう」
そんな些細な、日常の端の言葉でも良かった。
もう会えない。
敵になってしまったからな。
夢を見たんだ。
「日帝。」
夢の中の貴方は、少し寂しそうで。
「愛してる」
ずっと言えなかった言葉。
夢だって、嬉しいと思う自分が嫌だった。
「ソ連っ………」
手を伸ばしたって、貴方には届かなかった。
「はッ………、、」
目覚めた時は苦しかった。
でも大好きな貴方を想えば辛くなかった。
伝わらなかった愛の言葉。
少しはわかってくれたか?
こんな世の中でも、
貴方がいる場所へ行こうなんて考えている自分へ釘を刺した。
もう会えないとわかっている。
届かない距離にいる。
満月、か。
そういえば、今宵は七夕だったな。
もう一度、またどこかで逢えますように。
短冊に願いを刻んで、踵を翻した。
あゝ、
たとえ火の海に呑まれたとて、
私は貴方を慕ふ。
「お早う。」
そんな言葉が、嬉しかった。
「ソ連。」
名を呼んでくれるだけでも嬉しかった。
戦争。
今じゃ飯は無いし、国民の不満は溜まるばかり。
なぜこんなことをするのか。
はは、愚問だな。
………あいつは、なんで、敵国…悪の枢軸国になってしまったのか?
「月が綺麗だな。」
ふいに、そんなことを言われたことがある。
そのときのあいつは、今にも消えそうだった。
「ああ、そうだな。」
でもなぜか、Яが返事をしたときは、悲しそうだった。
大体、言語の壁がある中で、
あいつのことを好きになってしまったのがおかしいんだ。
それに、Яがなぜ、アジアの国の気持ちを理解しないといけないのだ?
……1つの国相手に、ここまで感情的になる必要はない。
それでも、好きだったんだ。
伝えられなかったが、な。
あいつはまだЯのことを好きでいてくれるか?
空を見上げた。
遺るは、あのとき見た満月。
あっちでいえば、たなばた、というやつか?
まあいい。
適当な紙に願いごとを書いて、置いた。
日帝、また、出逢えるように。
いつまでも、я тебя люблю