静寂を破ったのは、北朝鮮の震える声だった。🇰🇵「……フランスが消えた……?」
さっきまで、イギリスといたはず。
ロシアは眉をひそめ、ゆっくりと周囲を見回す。
中国は腕を組み、冷ややかに吐き捨てる。
🇨🇳「我らの中で一番信用ならん奴アル。逃げただけかもしれないアル」
🇰🇵「そんな……フランスが?」
北朝鮮が不安げに中国を仰ぎ見た。その目は揺れていた。
そんな中、イギリスが口を開いた。
🇬🇧「……本当に、目を離してしまいすいません。私も、当たりを探しましたが見当たらないんです。」
静かに、しかしあくまで仲間を気遣う声音。
その優しげな響きが、かえって誰の疑念も呼ばなかった。
四人は自然と足を動かす。薄暗い廊下を進み、冷たい空気を掻き分ける。
足音が、やけに大きく響く。
やがて――。
鉄臭い匂いが、鼻をついた。
「……血?」ロシアが低く呟いた。
壁の隙間から赤黒い液体が筋を描き、床へと滴っている。
その先に、影があった。
北朝鮮が小さく悲鳴をあげる。
🇰🇵「っ……!」
フランスだった。
壁に背を預けるように座り込んでいる。胸元から溢れた血が衣服を濡らし、白い床に暗い染みを広げていた。
開いた瞳には、乾いた涙の跡が残っている。
ロシアは険しい目で死体を見下ろし、口を開いた。
🇷🇺「誰がやった」
沈黙。
その問いに答える者は、誰もいなかった。
ただイギリスが静かに膝をつき、フランスの瞼を閉じてやる。
🇬🇧「……目を離してしまい、すいません。安らかに」
その仕草に、一瞬だけ空気が和らいだ。だが次の瞬間、中国が低く呟いた。
🇨🇳「ここにいる全員、疑わしいアル。我らの中に裏切り者がいる」
🇰🇵「う、うそだ……! こんな……」
北朝鮮が肩を震わせ、中国に縋るように寄り添った。
――だが。
イギリスのわずかに開いた唇が、ほんの一瞬だけ歪んだ。
その微かな歪みに気づく者は、誰一人としていなかった。
フランスちゃあぁあああああああああん!!!!!!!!
死んじゃやだあああああああああああああ!!!!
( ´•̥̥̥ω•̥̥̥`)😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭
ではまた!(。•́ωก̀。)…グス