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#恋愛
ばたっちゅ
20,605
83
meyu0530
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◇
真っ暗な部屋に、枕元の間接照明がぼんやりと灯る。誘われるままベッドに腰を下ろすと、手を繋いだまま唇が重なった。乾いた唇を重ねるだけのキスは、次第に唇を食んで潤いを与えていく。
何度も優しく丁寧に、互いの唇を食み合うことを繰り返して、どれくらいが経っただろう。どこか確かめるような口づけにもどかしさが募って、彼の腕をギュッと掴んだ。
まるでそれを待ち構えていたかのように、唇をこじ開けてざらりとした舌が裏側を撫でる。舌先同士が絡み合うと、角度を変えながら深くへと入り込んできた。
「ふっ……」
口腔の粘膜を隈なく舐めとっては、再び熱い舌を絡め合う……絶え間ない動きに息苦しさすら覚えるのに、その口づけは怖いほど優しくて胸の奥が熱くなった。
大きな手で私の髪を梳きながら後頭部を抑えると、ゆっくりとベッドの上に押し倒される。その間も互いに唇を離すことなく夢中で合わせていると、この行為自体が交合なのかと思えるほどだ。
このままずっとキスしていたい――そう思った瞬間、するりと腰紐を抜かれる感覚に体を揺らした。
「……ゆっくり脱がしたいなって思ったけど、これじゃあ仕方ないか」
「っ……」
「下着も可愛い。緋真のイメージぴったりだな」
隠す隙もなく、下着が露になる。浴衣ならば素肌に羽織るものだが、初夜だからこそと付けていたのは正解だった。それに、先日彼に見せられなかった下着を身につけたかったから。
自分のものなのに恥ずかしくて、思わず目を逸らしてしまう。
「恥ずかしい?」
「うん……でも、大丈夫……」
これからもっと、恥ずかしいことをするのだから。下着くらいで、ドギマギしちゃダメよ。
「嫌だったらすぐ言って」
「んっ……」
指先が首筋から胸元にかけて、つうっと降りていく。伊織さんはその道筋を辿るように唇を這わせて、柔らかいリップ音を立て始めた。
首、鎖骨、肩、腕……上半身すべてにキスの雨を降らせると、くすぐったいような言い得ぬ感覚に身を捩った。やがて彼の手が下着の上から膨らみを揉みしだく。
身に着けた淡い水色の下着をまじまじと見つめ、伊織さんが口を開いた。
「緋真によく似合う色だ」
「そう……?」
「見合いの時に着ていた服を思い出すよ」
あの日、普段着ないアイスブルーカラーのワンピースを新調した。やや若すぎやしないかと心配していたが、杞憂だったようだ。
「……脱がすのが惜しいけど、もっと見たい」
「あ……」
パチン、と控えめな音と共にホックが外され、解放された胸がふるりと揺れた。
「緋真の肌、すごく綺麗」
「そんなことない……」
「本当に。白くてさらさらで、いくらでも触れていられる」
言いながら、彼の大きな手が背中を撫でると、反射的に体を強張らせた。
普段誰かに見せることも、触られることもない背中。伊織さんには見せても大丈夫と思っていても、直接触れられると怖いのだ。彼に引かれてしまわないか、と。
「ご、ごめんね……」
「いいんだ。緋真が嫌なことはしないから」
「嫌っていうわけじゃ……」
ここまで来て覚悟ができていない。ただそれだけだ。
けれど伊織さんは何も気にせず、「こっちにするから」とウエストなぞって手のひらを前に戻した。
「えっ、ぁ……」
その手が膨らみを弄ぶ。指先が先端に触れるたびに、そこは徐々に主張をし始め、ツンとしこり出した頃合いを見計らって口に含んだ。
「ゃっ……」
硬くなった頂は、伊織さんの口の中に収まり、蠢いた彼の舌に囚われてしまう。時折唇との隙間から赤い舌が見えて、その度にじわりと下半身に熱いものを感じた。
「ここ好き?」
「わかんな……い、けど……」
おそらく、これが気持ち良いという感覚なのだ。
私の反応を見て、伊織さんは胸への愛撫を執拗に繰り返す。気持ちよくてもっと触れてほしいと思うのに、こういう時どうしたらいいかわからない。手持無沙汰になった手で彼の頬を撫でると、驚くほどさらりとした感覚に指先が震えた。
「あ……」
伊織さんは何も言わずに指を絡めとると、指先一本一本にも口づけを落としていく。私の気持ちなど、見透かされているかのよう。
触れて口づけて、時たま舌を這わせて。その度に指先からピリピリと電流が走る。
指先までも気持ちが良いなんて、知らなかった……。いや、彼が触れるから気持ち良いのかもしれない。
愛撫を繰り返しながら、私の反応を確認するように視線を合わせる。そのうちにじわじわと下半身への熱を感じ、無意識に股をこすり合わせた。
「……こっちも良くなってきたかな」
上半身へたっぷりと愛撫をし終えたあと、彼の手はそろそろと下肢へ伸びてくる。
ショーツを剥ぎ取られ、空気が股の間をすうっと冷やしたのも束の間、彼の熱い指がぬるりと触れた。
既に溢れた蜜を指先に塗りたくり、摩るように遊ぶ。
やがて小さな蕾を見つけると、指を軽く押し当てた。
次第に力を加え始めた指がくるくると円を描くように動き始める。先ほどまでとはまた違う、はじめての衝撃に耐え切れず股を閉じてしまった。
「だ、め……!」
「痛かった?」
「そうじゃなくて、わかんないけど……」
「それなら、こっちにしようか」
「え?」
意味がわからず首を傾げると、伊織さんの体がゆっくりと降りていく。同時に湿った唇が肩や腕、お臍へと伝っていった。
腰辺りに近づくと、体の反応が一段と強くなる。彼は脚を開くことなく太腿をなぞり、丁寧に膝を折ると足の指先まで口づけていった。
「そんなとこ……」
「綺麗だから。緋真の全部に触れたい」
「っ……」
恥ずかしいのに、壊れ物を扱うみたいに優しく触れられるたびに、胸がきゅうっと鳴った。
そして、体の奥底からジンとしたものが込み上げてきて、股の間からとろりとしたものがこぼれ落ちた。
「あっ」
「……緋真が嫌なことはしないから。こっちも見せて?」
そう言って、閉じた脚をゆっくりと開かれる。大事な部分を晒されて、すぐにでも隠したいのになぜか抗うことはできない。伊織さんは優しく微笑んで、私の股の間に顔を埋めた。
「ゃっ……」
脚を抑えたまま、蕾を起点に舐め上げていく。たまに音を立てて吸われると、突然のことに腰を浮かした。
「……これ好き?」
「わかっ、んんっ」
じゅる、ぴちゃぁと聞いたことのない、淫らな水音が響く。それが自分から聞こえている事実に耐えられなくて耳を塞ぎたいのに、はしたない声を抑えるのに必死で腕が二本じゃ到底足りない。
「……声まで可愛い。もっと聞かせて」
「ぁっ、やっ……」
合間に喋られる度に、熱い吐息がさわさわと撫でた。涙目になりかけていると、狭い蜜路へと厚いものが差し込まれる。舌先で浅いところを探られて、指で腫れた蕾を嬲られるとあられもない嬌声と共に、膝がガクガクと震え始めた。
体験したこともない感覚に逃げ出したくなるが、しっかりと腰を囲われて動かせない。おかげでみっともなく腰をくねらせることしかできなかった。
「い、おりさん……やっ、なんか、あ……おかし……」
「っ、いいよ、我慢しなくて」
そう言ってさらに蜜口にあてがった唇の動きを速め、強弱をつけられる。
込み上げてくる快感に思い切りシーツを掴むと、その手はすぐに彼にとられ、ぎゅっと握りしめてくれた。
「んぁ、っ、ああっ……!」
安心感からか少しだけ体の力が抜けた瞬間、快楽の波にのまれて体かビクビクッと震え上がった。天井まで達すると、ぷつんと糸が切れたようにベッドに沈み込む。
何これ……一瞬、目の前が真っ白になって……。
上がった息を整えていると、私の上で艶やかな笑みを浮かべた伊織さんと目が合った。
コメント
1件
もうっ、めっちゃエモい……!!😭💕 ずっとお預けだった分、キスも触れ合いも全部が丁寧で優しくて、読んでるこっちまでドキドキが止まらなかったよ……! 「嫌だったらすぐ言って」とか「緋真が嫌なことはしないから」とか、伊織さんの一言一言が愛おしすぎて胸きゅん案件多発🫠💘 緋真ちゃんの初めての感覚に戸惑いながらも、安心して委ねてる感じがすごく伝わってきて、なんかもう尊すぎて叫びたい〜!! 続きが気になるし、この先の二人をもっと見たくて仕方ないよ……寧子さん、素敵なシーンをありがとうございます✨🌸