テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
「……何言ってるの、……?」
涼ちゃんがひどく動揺している。
やっぱり自殺じゃないんだ。
「殺されたんだ。」
どうして。涼ちゃんは嘘をついた??
そんな疑問が頭をよぎる。
「……違うよ。自殺だよ?元貴は、…絶対、そうだもん、……」
目に涙目を浮かべながらこちらに訴えかけてくる涼ちゃん。
「でも、……おかしいんだよ、……」
俺だって証拠がないわけで言ってるわけじゃないんだ。葬式の時わかってしまった。
「元貴の頭に打撲跡があったんだよ、……
生きてる時はなかったんだよ”……じゃあ、殺された時にやられた跡だよね…??」
「……それは、」
「涼ちゃん。嘘つかないで、お願い。」
俺は涼ちゃんに抱きついた。
少し掠れた声で言った。
「もう抱え込まないでよ……”ッ、」
「……ッ、元貴は、…他殺なんだ、」
「言えなかった、そうすれば若井が、僕を嫌いになるから、…復讐するかもしれないから」
「……嫌いになるわけないでしょ、…?」
すると、涼ちゃんが呟いた。
「…犯人を言ってもそんなことが言えるの?」
……何を言ってるの?
涼ちゃんは元貴を殺した犯人を知ってるの?
「……涼ちゃんは知ってるの、犯人、」
「….…知ってるも何もないよ、」
「若井は嫌いになっちゃうよね僕のこと」
そうやって笑うんだ。
何かおかしいんだ。涼ちゃんはあんなに支えてくれていたのに。今は突き放されてる感じがする。
「……涼ちゃん、…嫌いにならないからさ、言ってみてよ、犯人、」
それがわかれば、
「わかって何になるの、……??」
涼ちゃんが怯えている。
手を掴んだ。冷たい手だ。
「…話し合って、和解するんだよ、」
「……和解なんてできない、」
「できるよ」
「できないってば””ッ!!!」
涼ちゃんが俺の手を振り払った。
涼ちゃんが怒っている。そして、震えて、怯えている。感情がわからない。
「……若井に嫌われたくない。なんなら若井に好かれていたいの、だから嘘をついたのに」
「……涼ちゃん、…?」
「……若井は怒るだろうね、僕を殺しちゃうかもしれないんだよ」
「…だから何を言ってるの、」
「若井、」
「悪役の僕から、貴方に言っておくね。」
涼ちゃんの瞳から涙が溢れた。
「元貴を殺したのは僕なんだよ。」
next→500♡
コメント
3件
若井さんは受け入れるのだろうか🤔
やっぱりーーーーーーーーー(泣)涼ちゃーーーーーーーーーーん(泣)
そ、んな…ぁ 涼ちゃんだったの…? そっか、嫌われたくないから嘘つく時あるよね。 わかるよ、 これから、若井さんどうするんだろ… 続きが楽しみすぎて禿げちゃいそう