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2階から残りの皆さんが降りてきた。
目的地までの自動設定を終えたらしい。
「現地まで2時間半くらいの予定だ。思ったより風が強くてな」
透里先輩がそう教えてくれる。
「そう言えば現場がどんな地形か、話は聞いていなかったな」
「基本的には砂利の浜と、岩場が中心の浜に陣取る予定です。広さは1.5平方キロ。最高海抜276mと結構高め。
あと現地は昭和20年頃に無人になったそうですが、かつては13世帯あって分教場もあったそうです。植生は主に杉・檜の人工林。池もありますが、あまり綺麗では無いようです」
小暮先生がそう説明。
国土地理院の地図をプリンタで印刷したものを回してくれた。
「結構大きな島ですね」
「ええ。ですから島全体を使うと言うより、北側の浜とその一体を中心に活動する事になると思います」
「川の流れ込みとかポイントになりそうな場所は」
「無いと思う。少なくとも航空写真を見た限りでは、常時流れ込んでいる川は見当たらなかった」
「強いて言えば、今回到着する島北部の一帯が、浅場あり岩場ありの変化がある場所なのですよ」
高校の皆さんは、地形とかその辺を研究済みのようだ。
うちは何か変な仕掛けばかり研究作成していたような気がする。
なにせ地図すら今始めて見たし。
「どうする。作戦会議をしておこうか」
「そうなのですね。今まで個人個人で用意していましたが、今回は深草学園として先生以外は同じチームなのです。だから協力した方がいいと思うのです」
という訳で、彩香さん、美洋さん、未亜さん、そして僕の4人で会議だ。
なお先輩は熟睡中なので起こさなかった。
あの人はあの人なりに、知識と野生の体力で何とかするだろう。
「まず各自の作戦はどうなのですか」
彩香さんが口火を切る。
「私の作戦はセルビンの大量設置。ペットボトル20本分作りました。これを岩場の下に沈めて小魚とカニ等を狙う予定です。この小魚とカニは直接食用にするだけでなく、魚釣りのエサとしても活用出来ればと」
僕も言っておこう。
「僕は基本は釣り。岩場で貝やカニ等を採取してエサにします。あと夜は魚も見えにくいだろうから、エサ無しスキンサビキ釣りとルアーいくつかを試す予定です。あとはシュノーケルを使って、見釣りや銛突きなんかも試したいかな」