風呂から上がった二人は、キングサイズのベッドの上でのんびりとくつろいでいた
定正は大きなトルコタオルを敷いて仰向けに寝ていた、わずかに股間を隠す程度のバスタオルをかけられている、鈴子も風呂上がりのバスタオル姿で、その上に覆いかぶさるようにして定正の脚をマッサージ中だ、部屋には良い匂いが焚かれ、自動空調機はいつでもこの部屋を南国の25度に調節している
仰向けの定正はベッド脇にあるシャインマスカットを一粒口の中に入れてもぐもぐしている、鈴子は良い匂いのするボディオイルを使って今は彼の足の指1本、1本を丁寧にもみほぐしていた
「正直、増田には少しガッカリしてるんだ」
定正がリラックスした調子で言った
「アイツに大きな仕事を任せて育てているつもりが、こんなに経費を使われて利益を搾取されていたなんて、人の汗にたかる寄生虫だな、北海道へ飛ばしたことがアイツの良い薬になればいいが・・・」
鈴子はそれに答えず、しばらく黙っていたが、定正の足をマッサージしながらやがて口を開いた
「なんだか専務に悪いことをしちゃった気分です・・・」
「とんでもないよ!君からの調査報告がなかったら、私はいつまでもあの男を甘やかしてたかもしれんな、これからも増田には厳しく指導をするつもりだよ、あんな男に同情するなんて君はまだまだ甘いな」
鈴子はいじらしく微笑んだ
「偶然・・・増田さんの経費伝票を見てしまったんです・・・私も驚いて・・・まさか彼が・・・あの時はとにかくあなたに報告して指示を仰ぎたい気持ちだけで・・・つい・・・出過ぎた真似を・・・」
本当は秘書になった初めの頃から鈴子は増田の経費の不正使用には気が付いていた、ただカードを切るタイミングを見計らっていたのだ、鈴子は自分のタイミングを見誤らくてよかったと思った、定正が言う
「それでよかったんだよ、トップという存在は孤独でね、いつでも下のモノは私の目を盗んで何か悪さをしようとしている、これからも私の目になっておくれ、可愛い鈴子」
定正の幹部団はそれでも鈴子を嫌う人間達が何人かいた、今は上手く会長に取り入って可愛がられていはいるが、どうせあんな小娘は会長にすぐに飽きられて消えるに決まっていると言うのが彼らの共通認識だった、そう思ってじっと鈴子を観察している者もいれば、あからさまに嫌う者もいた
しかし彼らの誤算は時が経つにつれハッキリしてきた、鈴子は消えるどころか、ますます定正の寵愛を受けている、そんな鈴子と定正を気に入らない連中を、鈴子は一人、また一人と定正の周りから追放していった
ふぅ~・・・と定正が疲労を見せた、ため息をついた
「お疲れのご様子ですね・・・明日の午後の報告会議と現場視察はキャンセルしても構わないものばかりです、調節しますので、ここでゆっくりしましょう、夕食は私が作りますね」
定正は微笑んだ
「う~ん・・・優秀な秘書さんを持って果報者だよ・・・君と知り合う前のことだけど、よく私は生きて来れたな」
「いなきゃ、いないで何とかなるものじゃないですか?」
「いや、もう無理だね、君を知ってしまった」
そう言いながら鈴子のマッサージの手は彼の太もも・・・股間のきわどい場所をゆったりとマッサージする
ハァ・・・
「どういうことなんだろうな・・・さっき風呂でもシたのに、私は君といるとセックスを覚えたての高校生みたいになってしまうよ・・・」
「あなたは動かないでね、全部私がしますから」
定正の股間が硬くなってバスタオルを持ち上げていた、鈴子は優しく、セクシーな手つきでタオルの下からソレを握って上下に擦った、彼はどんどん岩の様に硬くなっていく、次にバスタオルを剥がし、デザートを食べる様に口に含んだ
「ああ・・・たまらない・・・早く!鈴子!」
定正が呻いた
「上に乗ってこい!!」