テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
やっと取れた久しぶりの休み。
連日の撮影とライブの疲れを引きずりながらも、ようやく迎えた貴重なオフに、密かにワクワクしていた。
「やっと明日からオフだ」
「うん……俺寝るね」
そう言って、ふっかがベッドに潜り込んだ。
「いやいや、せっかくの休みなんだからさ……こう、ちょっと…」
「ちょっとって何を……?」
毛布の中からぼそっとした声が返ってくる。
俺は布団の中に潜り込んで、ふっかの背中にぴたりとくっついた。
「久しぶりに、さ」
「はぁ?俺は寝るってば」
ふっかは面倒くさそうに身を捩るが、その動きが余計に期待を煽られる。
「でもさ、最近ずっと忙しくて、こういうの、全然できなかったじゃん?」
「だからこそ今日は寝たいの!」
毛布の中で押し問答が続く。
ふっかは俺の腕を押し退けようとするが、ふっかの力で動かせるはずもなく。
「ちょ、照……重い、暑い……!」
「ふっか、お願い」
「だからやめろって……」
ふっかは必死に抵抗するも、俺の執拗なスキンシップに次第に力が抜けてくる。
ふっかが半ば諦めたように息を吐いた。
「……俺が寝るまでなら、ちょっとくらいならいいけど……」
「え、マジ?」
「……でも俺が寝たらそこで終わりな」
そう釘を刺されたものの、手つきはすでにどんどん大胆になっていて——。
「……ふっか、全然寝る気ないじゃん」
「お前が邪魔してんだろ……っ」
こうして、久しぶりの休みは、少し(いや、かなり)思い通りになった——。
コメント
1件
いやー夫婦好き💛💜