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甘えん坊将軍ってワードめっちゃこのひーくんにぴったしだね すご、よく見つけたわ 続き待ってます
深夜2時。明日のスケジュールが遅いため、久しぶりに二人の家(という設定のシェアハウスの一室、あるいはホテル)で晩酌をしていた。
しかし、グラスに入った氷が溶ける頃には、岩本照の限界が来ていた。
ソファの上、岩本は深澤辰哉の膝を枕にして、完全に脱力している。
普段のステージで見せる、あの威圧感のある「リーダー・岩本照」の面影はどこにもない。
あるのは、安心しきった大型犬のような表情だけだ。
「……んぅ……ふっか……」
「んー? どした、照」
深澤は、膝上の岩本の前髪を優しく指で梳きながら、テレビの音量をさらに下げた。
「……撫でて」
「ん、撫でてるよ」
「……もっと」
岩本が深澤の太ももに顔を擦り付け、さらに深澤の空いている左手を掴んで、自分の頬に押し当てた。
筋肉質な体つきとは裏腹に、甘え方は完全に子供だ。
いや、深澤の前でだけは「弟」に戻るのかもしれない。
「今日もお疲れ、リーダー。頑張ったな」
「……お前がいたからだろ」
岩本が目を閉じたまま、ボソリと呟く。
「ふっかがMCで回してくれたから……俺、安心してパフォーマンスできた」
「はいはい。俺は照が輝くための土台ですからね」
「……違う」
岩本がむくっと少しだけ体を起こし、深澤の首に腕を回して抱きついた。
座っている深澤に、岩本が覆いかぶさる形になる。
鼻先が触れ合う距離。岩本の瞳が、熱っぽく深澤を捉えた。
「土台じゃない。……俺の半分」
「……っ、」
「ふっかがいないと、俺は立てない。……俺の隣は、一生お前じゃなきゃ嫌だ」
ド直球な愛の言葉。
普段は言葉少なな岩本が、二人きりの時だけ見せる重たいほどの愛情。
深澤は耳まで赤くなるのを自覚しながら、愛おしそうに岩本の背中に手を回した。
「……バーカ。当たり前だろ」
「……ん」
「俺だって、照の隣以外に行く気ねーよ。……お前が爺ちゃんになって筋肉落ちても、俺が支えてやるから」
深澤が優しく囁くと、岩本は嬉しそうに、あのくしゃっとした特有の笑顔を見せた。
その笑顔があまりにも可愛くて、深澤は岩本の唇に、甘く長いキスを落とす。
「……ん……ふっか……」
「よし、もう寝室行くぞ。ここで寝たら身体痛める」
「……やだ。歩けない」
「はあ?」
「おんぶして」
天下の岩本照が、まさかのおねだり。
深澤は呆れたように笑ったが、その目はどうしようもなく甘かった。
「……お前なぁ。俺の腰が折れても知らねーぞ?」
「ふっかなら大丈夫。……だって俺のパートナーでしょ?」
信頼と甘えが入り混じった瞳で見つめられ、深澤は完敗だ。
「はいはい、捕まってろよ甘えん坊将軍」と言いながら背中を向けると、岩本は嬉しそうに深澤の背中に飛びついた。
「重っ!」
「愛の重さだと思って」
「うまいこと言うなよ……」
よろめきながらも、しっかりと岩本を背負って寝室へ向かう深澤。
その背中で、岩本は深澤の首筋にキスをして、「……大好き」と小さく呟いた。
誰にも見せない、二人だけの秘密の時間。
この「夫婦」の絆がある限り、Snow Manは明日も最強でいられるのだ。