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「平田さん、貞治くんの件でお悩みですよね?」修羅が意味のわからない質問をする。
「銀髪の青年、君は見えるのか?」
「貞治くんと平田さんの瞳に時折、鬼火のような青白い炎が見えます。」
(ドンっ)
平田さんは肩を落とし、拳を床に叩きつけた。
「あの子の父親もわしが殺したようなものじゃ。」
「平田さん貴方はあの事件の当事者ですよね?」
「修羅くんどういう事?もしかして平田さんはBということかい?」ジレンマは急な展開に驚きを隠せなかった。誠も凛子も同じだ。
平田さんは、ジレンマのタバコに手をつけ火をつけ一服する。「ゴホッゴホッ」久しぶりに吹かしたのだろう咽せながら語り出した。
平田さんはあの事件後、この村で生活を再出発をしA子と結婚をした。穏やかに暮らし、男の子を授かり3人で静かに暮らしていたようだ。あの事件後、平田さんも妻であるA子も霊感というか第6感が鋭くなり、お互いの瞳に宿る、青白い炎に気付きだした。
やがて2人の子供にもそれが宿り、それが良くないモノという認識はあったようだ。
やがて一人息子は結婚し貞治が生まれたがある日父親は焼死体で発見された。自殺とう形で処理されたが、発見された場所が河原であることと、目撃者の証言で青い炎に包まれていたという、そして鑑識の情報では頭部だけが焼けこげていたという事もあり瞳に宿る炎が関係しているとしか考えざるを得なかった。
そしてまだ小さい貞治にも同じものが遺伝してしまっているのであった。
「息子は成人前にあの火が見え始めたが、貞治はまだ5歳だ、、、」
「事件ではCさんが1番の被害者でしたが平田さんや奥様まで影響を受けていたんですか。。。」ジレンマがそう呟いた。
誠が口を挟む。「でも平田さんや奥さんには何も害がないんですか?」
「確かに誠くんのいうように何かに守られているのか、なぜなんでしょうね。。。」ジレンマも疑問に思った。
「水だボケ‼️」
入り口の方から誰かが罵声を浴びせる。