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さくら(皇千ト君最推し)
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主でーす今回もハンドレッドノートで書いていきまーすではどうぞ
第一話
薄暗い探偵事務所「ナイトアウル」の室内に、シクシクという情けない泣き声が響いていた。「うぅ……ひぐっ……遅い、遅いよぉ……! 左手君ったら、もう丸一日も帰ってこないんだ……! いつもはどれだけ姿を消しても、夜にはふらっと戻ってきて僕をからかうのに……! うわぁぁん、右手くーん、どうしよう、左手君がどこかで野垂れ死んでたら……!」デスクに突っ伏して涙と鼻水で顔をぐしゃぐしゃにしているのは、この事務所の主であり、ネスト所属の名探偵・皇千トである。潔癖症のくせに、今は自身の涙で汚れたデスクすら気にする余裕がないようだった。その様子を、ソファに腰掛けた星喰右手は、表情一つ変えずに冷ややかに見つめていた。大きな手を膝の上で組み、長い指をトントンと規則正しく動かしている。「千ト。汚いですよ。泣くならせめてハンカチを使いなさい。それに、あの出来損ないの弟が簡単に死ぬわけがないでしょう。どこかのサーバーでもハッキングして遊んでいるか、退屈しのぎにのらくらしているだけです」「違っ、違うんだよぉ! 今回は絶対に何かおかしいんだ……! 昨日の夜、左手君のスマホから、僕の端末に一瞬だけノイズ混じりの着信があったんだ。でも、すぐ切れちゃって……。僕、胸がざわざわして眠れなかったんだよぉ!」千トは真っ赤な目で訴えかける。臆病で、外界の刺激を恐れる千トだが、その「他人の悪意や異変を察知する直感」は時に本物の予言となる。トントン、と動いていた右手の指が、ピタリと止まった。右手の底冷えするような黒い瞳が、わずかに細められる。「……ほう。千ト、その着信があった正確な時間と、不審な電波のログは?」「あ、頭の中に全部残ってる……! 昨夜の午前二時十四分、発信元はTOKYO CITYの旧臨海地区、廃棄されたコンテナヤードのあたりからだった……!」千トの言葉が終わるか終わらないかのうちに、右手は立ち上がった。その佇まいからは、普段の紳士的な仮面の裏にある、どす黒い「裏社会の情報屋」としての殺気が隠しきれずに漏れ出している。「千ト。今日の晩御飯のメニューの決定は、少し保留にしましょう。……ネズミが、我が家の『左手』に触れたようです」「ひぃっ……! 右手、顔が、顔が怖いよぉ……!」「お供しますよ、千ト。千トが暴き、わたしたちが裁く。それがナイトアウルです。……ただし、今回は裁きの前に、少々『掃除』が必要なようですがね」リンゴを片手で握り潰せるほどの怪力を秘めた右手の拳が、みしり、と音を立てた。
コメント
1件
わあ、第1話からすごく個性的な探偵ものですね!皇千トさんの情けなさと鋭い直感のギャップが魅力的で、泣きながらも「左手君の異常」を正確に察知するシーンに引き込まれました。右手さんの冷徹な紳士ぶりと、弟の危機に一瞬で殺気をあらわにするギャップもたまらない…!「ネズミが触れたようです」の台詞、ゾクッとしました。二人の関係性と、これから始まるダークな事件の気配にワクワクします。続きを読むのが楽しみです🌙