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さくら(皇千ト君最推し)
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主でーす前回の続きですではどうぞ!!
第二話
その頃、潮の臭いと埃が充満する、旧臨海地区の錆びついたコンテナの内部。ペンダントライトが一つだけ揺れる薄暗い空間で、星喰左手は頑丈な鉄製の椅子に、太いワイヤーでぐるぐる巻きに縛り付けられていた。「おい、ガキ。いつまでそのナメたツラしてやがる」ドスの利いた声と共に、大柄な男が左手の腹部を容赦なく殴りつけた。ドガッ! という鈍い音が響き、左手の身体が椅子ごと大きく揺れる。口の端から、鮮紅色の血がタラリと流れ落ちた。「……ごほっ、げほっ! ……うわぁ、最悪。お気に入りのシャツに血がシミになっちゃったじゃん。弁償してくれる、おじさん?」左手は、殴られたばかりだというのに、いつものマイペースで挑発的な笑みを崩さなかった。数日前、左手は退屈しのぎに裏社会の大物犯罪組織の資金洗浄(マネーロンダリング)用サーバーをハッキングし、そのデータをすべてお釈迦にしていた。怒り狂った組織の残党が、執念で左手の足取りを追い、この場所に拉致したのだ。すでに数時間にわたり、凄惨な暴力を振るわれている。頬は腫れ上がり、服の隙間から見える肌には、何度も蹴られたであろう赤黒い痣がいくつも浮かんでいた。プログラミングの天才でありながら、肉体的な耐久力は普通の青年と変わらない。身体の芯は悲鳴を上げていた。しかし、左手の目は全く死んでいなかった。ネストから“首輪”をつけられるほどの狂気を孕んだ瞳が、男をあざ笑う。「うるさいな。あんまりうるさいと、黙らせちゃうぞ? ……って言いたいところだけど、あーあ、今は手が動かせないや。不便だねえ」「このガキ……! 自分がどんな状況か分かってんのか!? ネストの探偵が調子に乗るなよ! お前がハッキングして消した隠し口座のパスワードを吐かなきゃ、次は指を一本ずつ叩き潰してやる!」
男が鉄パイプを振り上げ、左手の細い指先を狙う。左手はフッと目を細め、天井を見上げた。「ばかだねえ。じつにばかだね。……僕をここに閉じ込めて、時間をかけるべきじゃなかったんだよ。だって、あいつは僕と違って、すごくせっかちだからさ」「あ? 誰のことだ――」――その瞬間。コンテナの頑丈な鉄扉が、爆音と共に“内側へ向かって”凄まじい勢いで吹き飛んだ。
コメント
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第2話、一気に緊迫感が増しましたね……! あの拷問シーンで「お気に入りのシャツに血がシミになった」なんて言う左手くん、痛そうなのに余裕があってめちゃくちゃカッコいいです。鉄パイプを振り上げられた瞬間の「あいつはせっかちだから」の伏線、そして扉が内側へ吹き飛ぶラスト——もう最高に痺れました。次が待ち遠しいです!