テラーノベル
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答えの見つからない道を歩み続けてきた
【前提】暖かい緑の草原の中で目が覚めたのを覚えている 心地いい風がなびいていてもう一度眠れそうだった でも誰かが来るような気がして周りの花を眺めていた時に君は僕を見つけた そしてこう言った。
《 アメリカ 》
【仮定1】
もしマシューに出会わなかったとする あのあと暖かい手に抱かれて連れられたのは見事な豪邸ながらもどこかのどかな家 そこに君はちょこんって座ってたっけな。他にもいた気はするけど君だけがそのときのこと、よく記憶に残ってる。
【結果1】
きっと今のような理性は保ててないだろう。
明らかな罠に引っかかりもうとっくに消えていたはず 判断すべき瞬間を見誤っていただろう 何度も数え切れない不幸が俺を見舞っていただろう。
【仮定2】
君の料理がとんでもなく上手だとする
きっと俺はずっとそこに居続けるだろう だって自ら美味しいものを逃すだなんてそんな勿体ないこと、しないからね
【結果2】
今のような俺たちの関係は築けていないはずだ 対等な立場ではなくはっきりとした上下関係が俺たちを区別していたんじゃないのか? あぁ予想なんかしたくもなかったし結果も考えたくなかったね
【仮定3】
もしあのとき世界に興味を持たなかったとする
【仮定4】
あの雨の日テントから飛び出さず後衛にいたとするのなら……
【結果】
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「,,,,,なんだよ勝手に話すんじゃなかったのか?ラジオ止まってるぞ」
「別に、そんなことない」
「いいや不調だな」
「そっちがだよ」
今日というこの日、あと少しで花火があがるというこの時間、アルフレッドとアーサーは小さな休憩室にいた 1人は特別に用意されてるであろうベッドに横たわり少しだけ体を起こしていたがもう1人はその人の手をギュッと握りながら床に座っていた。
「続きは」
「,,,,,それはパーティが終わってからのお楽しみさ!体調の悪そうな君に聞かせてもきっと」
「いい」
「え」
「構わない続けろ」
手を離そうとした彼、しかし離さない彼。
弱い力だ 振り払おうとしたらすぐに突き放せただろう でも彼はしなかった
「結果は」
「,,,,,{彼は用意された小さな鳥籠の中を十分に楽しみ外の空気を知ることはなかっただろう}」
「4つめの方は」
「{7月4日の記念日とは存在し得ないものになっていただろう}」
「,,,,,」
「{産業はある程度進んだ状態に留まり学業や政治、金融のベースもことなった状態に変化しないまま栄光は他国に移っていたことだろう}」
「,,,,,全くその通りだな」
咳き込んだ彼の手には小さな小さな赤い血が浮かび上がっていた それを見て彼は少し俯きもう1人の彼は目を離そうとしたがギュッと堪えそして見つめ直した。
「最後、もう1つ」
「君そんな状態なのに案外聞いてるんだね」
「バカかお前 人の話はちゃんと聞くって教えてただろうが 人として当たり前のことだ」
「全くその通り」
「ほら 行かなきゃダメなんだろ 時間は有限だ」
「あぁはいはい分かってるよ」
彼はハーっと息を吐く 少し手が震えていたがメガネをパッと外して彼の目をちゃんと見つめた。
翡翠のような美しい瞳には水分を含んだサファイアが静かに光沢を帯びていた
それはしっかりと理解し捉えられている。
{君をこんな姿にはさせなかった}
彼は震えていた手でギュッと握る 微かな声の震えも感じる それを翡翠の君は静かに微笑みもせず見つめた
「後悔してんのか」
恐ろしく静かな声が室内を響かせた。だがメガネを外した彼は水分をたっぷりと含ませたまま頬を緩ませ眉もゆっくり下にさげた
「全く!」
「それでこそお前だな」
彼は自身のシーツの上に置かれたメガネを手に取り彼にかけさせた
「それがお前の選んだ道だ」
【仮定□】
もし彼と和解ができていなかったとする
【結果□】
今の手を繋いでいる愛しい恋人に笑顔を向けることはなかっただろう
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#学パロ
コメント
1件
さとうさん、お疲れ様です…第5話、読み終わりました。 「前提」から「結果」へと流れる構成が、まるで一つの命そのものを辿るみたいで…アルフレッドとアーサーの手の温もりが、すごく切なくて、でも確かにそこにあるものだって感じられました。最後の「愛しい恋人に笑顔を向けることはなかっただろう」という一文、胸の奥にずしんと来ました。 さとうさんの紡ぐ静かな強さと繊細さ、本当に好きです。続き、楽しみにしてますね🌙🤍