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本作はご本人様とは関係ありません。
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数分の沈黙を破ったのは、ふっか本人だった。
「あ、あの……?」
今、ふっかの声がした気がした。でも、眠っているはずなのに…?
「ふっかしゃん!!」
康二が駆け寄り、思わず抱きついた。
生きてた…ちゃんと、生きていたんだ。
でも、俺は少しふっかの瞳に違和感を覚えた。
初めて会う人を見るような、ほんの少し戸惑った瞳。
「す、すみません……あなたたち、誰ですか?」
その言葉を聞いた瞬間、胸がギュッと締め付けられる。
「え?」
どういうことだ?どう見ても俺たちのはずなのに。
ふっかは…本気でわからないのか……?
それともなにかのドッキリでふざけて言ってるとか?そんなことふっかがするか?
いや、でも、ふっかだ。あり得る、かもしれない……。
そんな考えがぐるぐる回る中、突然怒鳴り声が響いた。
「おまえ!なにふざけてんだよ!ばかなのか?」
翔太がふっかの胸ぐらを掴む。
「ちょ、やめてくださいっ!」
「そうだよ、翔太。ふっかから手、離して」
「チッ……」
「翔太怒るよ?」
「…。」
「翔太くんが、ごめんね、ふっかさん、」
「いや、大丈夫…だけど」
「…あ、そうだ。俺たちのこと、本当にわかんないの?」
「うん」
「一人も?」
「…うん」
やっぱり分からないんだ
そんなの
嫌だ。嫌だ。
その言葉が頭をぐるぐると回り続ける。
「と、とりあえず!ふっかが起きたからナースコール押して、先生呼ぼう」
「そうだね」
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ
「ぃやだ」
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「照?」
「まぁ、そうなるよね、よし」
「照、翔太と一緒に一旦外の空気吸っておいで」
「は?なんでだよ、涼太、なんで俺も?!」
「当たり前でしょ?ふっかの胸ぐら掴んで急に怒鳴ったんだから、頭冷やして冷静になってきて」
「っ、でも!」
「でもじゃないよ。照も行っておいで。佐久間もついてって、ちょっと心配だからさ」
「了解であります!」
「大丈夫ふっかは俺たちが見とくから。」
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冷たい風が頬を打つ。
なんでだ……俺、今病院の外にいるんだっけ?
あ、舘さんに言われて外の空気を吸って来いって……そうだ、そうだった。
「照、大丈夫か?」
佐久間の声が耳に入るけど、心はまだ病室に残ったまま。
ふっかのことが頭から離れない。
「翔太、頭冷えたか?」
「うるせぇ、俺は元々冷静だったっつーの」
「はいはい、わかりましたよー」
「照は?」
「ぇ?」
「いや、多少は落ち着いたかなって」
「…どういうこと?」
「お前、気づいてねぇの?ふっかが俺たちのこと『誰』って言ったの聞いてから、ひでぇ顔してんぞ」
「そーだそーだ」
「あ、まじか、。…ごめん気をつけるわ」
「ま、落ち着けるわけねぇよな……」
恋人が事故にあって自分のこと忘れてるかもしれねぇのに