「ごちそうさまでした」
土鍋いっぱいに入っていたお粥を平らげ、私は手を合わせた。
他人が作ってくれたのは、お母さん以外だと初めて。
何よりも、ただのお粥なのに、こんなにもおいしく作ってくれたのが宝条さんということが驚愕の事実。
私が一度目を覚ました時は、スポーツドリンクやゼリーなどを買いに行っていたらしい。
「どこで、こんなにおいしいお粥の作り方を覚えたのですか?」
正面に座っている宝条さんに、素直に質問してしまう。
「この程度のなら誰でも作れる」
「こういうのは、執事やシェフの方が作ってくれるんじゃないですか?」
「まあな。単純なケガくらいなら、お前の世話も執事にさせただろうが風邪だからな」
「風邪ですか?」
それこそ、風邪程度でと済ませてしまえそうなことである。
「小さい頃、俺が風邪をひいて熱を出したときに、こうして手作り*********************
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