テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
#鬱展開
Mist-404
1,765
#衝撃のラスト
山根利広
506
#バイオハザード
SOMAMON7A
159
番外編「傲慢との決闘」第三話「もどかしい勝負」
地獄の荒野。
二人が同時に地面を蹴る。
ギィン!!
刀と理想が激しくぶつかり、衝撃が大地を揺らす。
古流斬はすぐに距離を詰め、連続で斬りかかる。
傲慢は紙一重でかわし、反撃を繰り出す。
攻防は一瞬たりとも止まらない。
ワイヤー。
剣技。
体術。
理想。
互いに決定打を許さない。
しばらくして、二人は同時に距離を取った。
傲慢は笑う。
「技術は、お前の方が上か。」
古流斬も肩を回す。
「そっちは経験だな。」
「動きに無駄がねぇ。」
傲慢は満足そうに頷く。
「何億年も戦ってきたからな。」
「伊達じゃない。」
古流斬は苦笑した。
「それで拮抗してる俺も大概だけどな。」
再び激突する。
斬撃が交差し、衝撃波だけが周囲を駆け抜ける。
だが、お互い決定打は出さない。
いや――出せない。
二人とも、本気は禁止。
閻魔との約束だからだ。
傲慢は舌打ちする。
「……ちっ。」
「もどかしい。」
古流斬も同じように苦笑した。
「分かる。」
「能力も全開にできねぇし。」
「リミッターも外せねぇ。」
傲慢は笑った。
「本気なら、お前はもっと速い。」
古流斬も笑い返す。
「そっちも理想を全部使ってねぇだろ。」
「当然だ。」
二人は見つめ合う。
「「……はぁ。」」
同時にため息をついた。
傲慢が肩をすくめる。
「ここまで手加減して戦うのは初めてだ。」
古流斬は頭をかく。
「俺も。」
「強すぎる相手ってのも考えもんだな。」
傲慢は声を上げて笑う。
「ははは!」
「その台詞、人間が言う言葉じゃないぞ!」
古流斬も笑った。
「お互い様だ。」
そして二人は再び構える。
勝敗よりも。
互いの強さを確かめるために。
最強の悪魔と、世界最強の人間は、どこか楽しそうに再び激突した。
コメント
1件
第141話、読ませていただきました!「本気が出せないもどかしさ」を抱えながらも、どこか楽しそうに戦う二人の空気感がとても良かったです。お互いの実力を認め合いながら「手加減して戦うのは初めて」と苦笑する会話に、キャラクター同士の信頼とリスペクトがにじんでいて、じんわりきました。この先、制限が外れたらどうなるのか——想像するだけで胸が熱くなります!