朝7時45分、待ち合わせの横断歩道前で太一と合流する。今日は6月6日水曜日だ。
太一はクラスでうさと呼ばれている事、サッカーが得意で昼休みはよくグラウンドでサッカーをするのが多いという事、最近ハマっているゲームは意外にもパソコンのフリーホラーゲーム。
宇佐美「あっ、きたきたー。今日一時間目は体育だぞ、たぶん男子はサッカー。雨なら体育館で跳び箱」
名斗「体操服持ってきたよ」
ここから学校までは歩いて10分ほど。
天気は晴れていて、今日はサッカーかな。
8時には校庭の門をくぐり、下駄箱でうわばきに履き替えて席に着いた。授業は8時40分からなので、とりあえず体操服に着替えて先生が来るのを待つ。
…と、そこに生徒が
生徒A「おいー、すっげー雨降ってきたぞ」
雷も鳴ってきたし、びしょびしょだよ、俺もー、わたしもー、と言いながらぞろぞろと教室に入ってきた。
宇佐美からクラスのサッカーの対戦チームについて聞いていた処だった。
『え、、、?』
2人は顔を見合わせ、窓を見た。
朝来た時はすでにカーテンは開けられ、日差しが入ってきていた窓。
見ると外は暗くどしゃ降りの雨だった。
2人は雨が降ってきた事に気付かなかった。
どしゃ降りの音が聴こえなかったのだ。
雷の音だって、教室内の明るさも晴れの日のそれだったのに?
2人は困惑した。
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