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『めぇめぇ〜〜〜!!』

蓮『うおっ!?』


撮影が終わって帰ろうとした所、不意に後ろから飛びつかれ少しよろける。犯人はもちろん、満足気に頬を緩ませているこの男だ。


康二『んふふっ』


固まっている俺に抱きつきながら頭をぐりぐりと押し付けてくる。


蓮『…びっくりしたんだけど』


その行動が愛しくて、にやけそうになるのを抑えながら不満を伝える。


康二『せやろ〜!めめがぼーっとしてるからチャンスやと思てん!』


ぼーっとしてるつもりは無かったんだけど。いつもそう見えてるのかな。


蓮『ふーん…、あれ?今日しょっぴと帰るんじゃなかったの?』


そういえばと、楽屋で話していたのを思い出して聞いてみる。


康二『んー…しょっぴ、舘さんと帰るって…』


少し目を泳がせながらもごもご話している。

って、…ん?舘さんさっき1人で帰ってたの見かけたんだけど。


蓮『…さっき舘さん1人で帰ってたけど。』

康二『えっ、んいや、やっぱちゃうかったかもっ!?』


あからさまに動揺する康二。これはなんか隠してるな。


蓮『…なんで俺に嘘つくの?』


聞き出すために少ししょんぼりしているフリをしてみる。


康二『うっ…、いや、ちが…んん〜』


言うか言わまいか悩んでるのか一人百面相をしていて思わず吹き出しそうになる。数分悩んだ末、観念した様子で話し始めた


康二『…めめとな、一緒に帰りたかってん…』

蓮『え、』


照れているのかうつむき加減で、掴んだままの俺の袖を弄りながら話している。


康二『最近あんま一緒におれへんなーおもて…、でも一緒に帰りたいって言うの恥ずかしかってん…』


蓮『…なにそれ、可愛い』


あまりにも可愛いことを言うものだから思わず抱きしめてしまった。びっくりしたのか少し身体が強ばっている。


蓮『…』


何も言わずにただ抱きしめられていることに気まずくなったのか離れようと俺の胸部をやんわり押している。もちろんそんな力じゃ離れてやんないけどね。

…だって今、めちゃくちゃ顔緩んでるから。


康二『ちょ、離してやめめぇ〜〜』


口ではそう言っているのに、俺を押す手にはまったく力が入っていない。素直じゃないなと思ったけどそんな所も可愛い。まぁ流石に楽屋前でずっと止まっているのも嫌なので離れてやった。


蓮『ごめんごめん』

康二『もぉ〜〜…びっくりするやんか』


離してあげたのに少し不満げに口をとがらせている。

…そういえば一緒に帰るんだった


蓮『じゃあ、一緒に帰ろっか?』


そう言った途端康二の顔が明るくなる。パァァ!という効果音が聞こえてきそうなぐらいには。


康二『おん!帰ろや〜〜』


そして当たり前のように手を繋いでくる。幼児か。もちろんそんな繋ぎ方じゃ物足りないので恋人繋ぎに変える。

繋ぎ直した時に照れながらも康二から指を絡ませて来てくれて嬉しかった。


蓮『…恋人みたいだね』


少しからかって見たくなって、耳元で囁いてみる。


康二『…恋人やもん』


少し固まったあと耳まで真っ赤にしながら答えてくれた。思いもよらない返答にこっちまで照れてくる。

俺と康二は付き合っている。そうは言っても、先日俺から告白をして付き合ったばっかりなのだが。

返答に困っていると、康二は俺の手を強く握ったり緩めたりしながらニヤニヤと笑っている。


蓮『どしたの?』


不思議に思ったので聞いてみる。


康二『んー?…なんか、俺、幸せやなあって…』 


困ったように笑って、声も段々小さくなっていく。そこは幸せそうに笑っていて欲しいんだけど。


蓮『…そうだね』 


今、康二はほんとに幸せなのかな。

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