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古流斬
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チタコロ
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第四章 地獄編
第五話「一対百」
間の世界。
古流斬と酒呑童子。
二人の激突が始まった。
ガァァン!!
酒呑童子の金棒が大地を砕く。
しかし、その一撃は空を切る。
「遅い。」
古流斬は背後へ回り込み、刀を振るう。
ギィン!!
酒呑童子は金棒で受け止める。
「いい腕だ。」
古流斬は距離を取る。
「そっちもな。」
再び激突。
剣技。
体術。
妖力。
全てがぶつかり合う。
数十分に及ぶ戦い。
互角――。
いや。
わずかに古流斬が押していた。
「曖昧。」
能力を発動した瞬間、酒呑童子の攻撃はわずかに逸れる。
逆に古流斬の斬撃は確実に届く。
酒呑童子は腕を斬られながら笑った。
「なるほど。」
「それが曖昧か。」
古流斬は静かに構える。
「まだ終わりじゃない。」
その時だった。
酒呑童子は口元を緩める。
「……誰が一対一と言った?」
指を鳴らす。
バサッ!
周囲の空間が開く。
無数の鬼たちが姿を現した。
「酒呑童子様!」
「ご命令を!」
古流斬は周囲を見渡す。
数百を超える鬼。
一体一体は弱い。
「雑魚だな。」
古流斬は冷静だった。
鬼たちは古流斬にとって脅威ではない。
一撃で倒せる相手ばかり。
だが――。
数が異常だった。
酒呑童子は笑う。
「お前なら雑魚だろう。」
「だが、その数はどうだ?」
鬼たちが一斉に突撃する。
古流斬はため息をついた。
「面倒だな。」
刀を一振り。
ズバァッ!!
先頭の鬼たちがまとめて吹き飛ぶ。
しかし、その後ろから次々と新たな鬼が押し寄せる。
「止まるな!」
「囲め!」
古流斬は鬼を斬り伏せながらも、酒呑童子から視線を外さない。
酒呑童子はその様子を静かに見つめる。
「これで、お前は俺だけに集中できない。」
古流斬は小さく笑った。
「そういうことか。」
「時間稼ぎが目的だな。」
酒呑童子も笑みを返す。
「気付いても、もう遅い。」
鬼の大軍が間の世界を埋め尽くし、古流斬を包囲した。
――第六話へ続く。
コメント
1件
第79話読了!酒呑童子との互角の戦い、かっこよかったです。「曖昧」の能力で攻撃を逸らすところ痺れたけど、まさか数百の鬼を召喚して“時間稼ぎ”に徹するとは…。酒呑童子、ただのパワー型じゃなくて賢いのも渋い。古流斬の「面倒だな」の冷静さも相まって、続きが気になりすぎる🔥