(大和side)
————ずっと薄れない、幼い頃の記憶。
「ちょっと、次の参観日はあなたが行くって話だったじゃない。私、その日に日帰りの出張を入れちゃったのよ?!」
「母親だろ?仕事をしてようが相談すれば休ませてもらえるだろ……」
「何言ってるのよ……!仕事を再開するときに行事は交互で出るって話でまとまってたじゃない!」
「はぁ……そんなこと言われたってしょうがないだろ?!」
「大体、この前の大和が熱を出したときだって私が無理言って休んだのよ……?」
「子供の熱は仕方ないだろ?」
「大和を責めているんじゃなくて、当たり前のように私に仕事を休ませたことについて話しているの!」
ダイニングテーブルの上には、来週の参観日のプリントが無造作に置いてある。
俺はまたか、と溜息を吐きながら、風呂上がりに麦茶を飲みたいのにリビングに入ることもできず、薄く開いた扉の隙間からその様子を眺************
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