まるで何かを諦めるように、私の答えを待つ大和さん。
今まで、私が何かに対して悩んだり、落ち込んだりする度に、大和さんは投げ出さずに向き合ってきてくれた。
その度に、大和さんの器の大きさや、温かい底なしの愛情に安心させられてきた。
————そんな大和さんが、私と繋ぐ手を離そうとするなんて夢にも思っていなかった。
「どうしたいって、なに?」
「……こんな男、幻滅するだろ」
「…………」
「だから」
「馬鹿、じゃないの?」
「は」
ドンッ
怒るとか悲しさを振り絞ったような、弱々しい声が出た。我慢ができなかった。私は勢いのまま、大和さんの胸を力一杯押す。
大和さんは驚いたのか、目を見開き一歩後ろに下がった。
「馬鹿って、なんでそんなこと」
「幻滅なんてするわけないでしょ?!!」
大和さんが、私のことを思ってとか、そんな分かりやすい自分を納得させる言葉を選んで、勝手に身************
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