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──うおっ!? と叫びそうになるが、声を上げてはアズナたちにばれて最悪殺されてしまうと思ったので、俺は喉まで出かかった言葉をなんとかかんとかしてのみこむ。よく考えたら不用意に体を動かすこともできないので、迷彩服の男に対して臨戦態勢を取ることもできない。
もしも相手が敵だったなら……かなりやばい状況だといえる。
男は三十代半ばといったところだろうか。頭にも迷彩柄のキャップをつばをうしろにしてかぶっているので、まさしく頭の上から爪の先まで迷彩一色といった風采だ。顔には四角い大きめのメガネをかけており、頬から口にかけてはどこか不潔な雰囲気の漂う無精髭がはえている。鼻はつぶれた団子鼻であり、額と同様に皮脂でてかてかと光っている。
迷彩の男は俺と目が合うとなぜか小さく頷いてから親指を上げる。
一体なんの仕草だろうと思ったが……すぐに分かる。ああこれは俺のことを同士と判断したんだなと。
こん*******
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