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絆

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5 - 第5話 ❤️💙

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2025年09月23日

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その日の撮影の合間、渡辺翔太と宮舘涼太は二人、自販機が置かれた廊下のベンチに座っていた。 いつもなら他愛もない話をしている時間だが、今日は重い沈黙が流れている。

先に口を開いたのは渡辺だった。

💙…あー…なーんか調子狂うわ


独り言のような呟きに、宮舘は隣に座ったまま、視線だけを渡辺に向けた。


💙最近の康二、マジで何考えてんのかわかんねぇ。ヘラヘラしてるか、隅っこで黙ってるか。


💙…前は、もっとうるさかっただろ、あいつ


その言葉には、苛立ちと、それと同じくらいの戸惑いが滲んでいた。

以前、Aの言葉を信じて康二に「ちゃんとやれよ」と言ってしまった手前、今更心配しているなんて素振りは見せられない。

そんな不器用さが、言葉をより一層トゲのあるものにしていた。


宮舘はペットボトルのお茶を一口飲むと、静かに問いかけた。


❤️本当に、そう思う?

💙は?なにが?

❤️俺たちの知っている向井康二は、そんな簡単に天狗になったり、手を抜いたりする人間だっただろうか…


核心を突くような宮舘の言葉に、渡辺は一瞬言葉に詰まる。


💙…だって、Aさんも言ってたじゃん。それに、最近のあいつの態度、明らかにおかしいだろ

❤️ああ、おかしいね。確かにおかしい


宮舘はあっさりと肯定した。しかし、その続きの言葉は、渡辺の予想とは違うものだった。


❤️だけど…それは本当に『康二が変わってしまった』からなのだろうか。…翔太


宮舘は初めて、渡辺の顔をまっすぐに見た。その真紅の瞳は、全てを見透かすように静かだ。


❤️人の言葉を信じることは大切。

でも自分の目で見て、肌で感じてきたものを疑うことも時には必要じゃないかな。


❤️君は、今の向井康二を見て、心の底から『あいつが悪い』と、本当にそう思う?


💙っ……


渡辺は何も言い返せなかった。違う。心の底では、そう思っていない。

元気のない康二を見るたびに胸がザワつくし、聞こえなくなった大きな笑い声を探している自分がいる。


ただ、一度信じてしまった手前、そして何より、素直になれない自分が邪魔をしていた。


宮舘の言葉は、そんな渡辺の心を静かに、だが確かに揺さぶっていた。


自分は本当に、自分の目で真実を見ようとしていただろうか。一番簡単な「誰かの言葉」を鵜呑みにしていただけじゃないのか。


💙…別に、俺は…


言いかけた言葉を飲み込み、渡辺はガシガシと頭を掻いた。

隣に座る幼馴染は、それ以上何も言わなかった。

だがその沈黙は、どんな言葉よりも雄弁に、渡辺の心に問いを投げかけ続けていた。


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