テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
第七話「誘拐」
地獄 修練場。
神城怜は息を切らしながら木刀を構える。
「はぁ……!」
古流斬は静かに立つ。
「もう一本。」
神城怜は歯を食いしばる。
「お願いします!」
再び木刀がぶつかる。
ガキン!!
何度倒されても神城怜は立ち上がる。
古流斬は少しだけ笑った。
「昨日より良くなってる。」
神城怜は嬉しそうに笑う。
「本当ですか!」
「だが、まだ甘い。」
「はい!」
⸻
その頃。
古流斬の家。
はるかは一人で昼食を作っていた。
「古流斬遅いなぁ。」
「今日は神城君の修行だったね。」
コンコン。
扉が鳴る。
「はーい。」
はるかが扉を開ける。
誰もいない。
「……?」
その瞬間。
背後の空間が歪んだ。
黒いローブの男たち。
六人。
「誰!」
はるかは瞬時に距離を取る。
ゼノが静かに笑う。
「抵抗するな。」
「目的は君だ。」
「断る!」
はるかは魔法を放つ。
しかし。
影が足を拘束する。
空間が閉じる。
重力が体を押さえつける。
複数の能力。
はるかは必死に抵抗する。
「古流斬……!」
ゼノは静かに言う。
「安心しろ。」
「殺しはしない。」
「今はな。」
意識が遠のく。
はるかは静かに気を失った。
⸻
夕方。
古流斬は修行を終え帰宅する。
「ただいま。」
返事はない。
古流斬は違和感を覚えた。
部屋へ入る。
机は倒れ。
皿は割れ。
壁には魔法の跡。
古流斬の表情が変わる。
「……はるか。」
その時。
通信魔法が鳴った。
古流斬は静かに出る。
「誰だ。」
低い男の声。
「よう。」
「古流斬。」
「はるかは預かった。」
古流斬の目が鋭くなる。
「……。」
男は続ける。
「返してほしければ。」
「一人で来い。」
「仲間を連れてきた瞬間。」
「はるかは死ぬ。」
通信が切れた。
古流斬は静かに拳を握る。
床を見る。
黒い封筒が落ちている。
中には地図が一枚。
指定された場所。
古流斬は静かに剣を握る。
「待ってろ。」
「必ず助ける。」
⸻
その頃。
120
羽海汐遠
12,363
#探偵
橘靖竜
5,475
comi
8,562
どこかの地下施設。
はるかは椅子に拘束されていた。
目を開ける。
「ここは……。」
目の前には六人の幹部。
ゼノが静かに立つ。
「目が覚めたか。」
「君には少し協力してもらう。」
はるかは睨みつける。
「古流斬は絶対来る。」
ゼノは笑った。
「ああ。」
「だから君を連れてきた。」
「古流斬は必ず一人で来る。」
「君を見捨てられない男だからな。」
ゼノは静かに振り返る。
「準備を進めろ。」
「作戦は予定通りだ。」
暗い部屋に笑い声だけが響く。
⸻
第七話 完
コメント
1件
第7話、読み終えたよ!修行シーンで神城くんが成長してて古流斬がちょっと笑うところ、いい関係だなって思ったんだけど…そこから一気に誘拐事件で空気変わったね。はるかが必死に抵抗するシーンと、古流斬が帰宅して気配で察するところがグッときた。「一人で来い」って展開、熱いし続きが気になる🔥