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第109話『知将と名将』
中華連合武闘場。
準々決勝・第三試合。
実況が場内に響き渡る。
「準々決勝・第三試合!」
「魏代表!」
呉鳳明!!
呉鳳明が静かに入場する。
落ち着いた足取りで中央へ向かう。
続いて。
「楚代表!」
項燕!!
項燕も堂々と闘技場へ姿を現した。
歴戦の将らしい風格に、観客席から拍手が送られる。
中央で向かい合う二人。
項燕が穏やかに笑う。
「若き魏の将軍。」
「噂は聞いている。」
呉鳳明は一礼した。
「光栄です。」
「ですが今日は、勝たせていただきます。」
項燕は頷く。
「その気概、実に良い。」
李丙が右手を上げる。
「始め!」
ゴォォォン!!
開始の鐘。
両者はゆっくりと距離を詰める。
先に動いたのは項燕。
鋭い踏み込みから拳を放つ。
しかし。
呉鳳明は半歩だけ横へ動き、攻撃をかわす。
「見事。」
項燕はすぐに二撃目。
三撃目。
重い連撃が続く。
呉鳳明は最小限の動きで回避を続ける。
観客席では李牧が静かに分析する。
「呉鳳明将軍は、自分に有利な距離を崩しません。」
王翦も頷いた。
「一歩の使い方が実に巧みだ。」
項燕は攻撃を止める。
「なるほど。」
「距離を支配する戦いか。」
呉鳳明は微笑む。
「それが私の戦い方です。」
次の瞬間。
呉鳳明が初めて前へ出た。
観客席がどよめく。
「攻める!」
項燕も構える。
二人の距離が一気に縮まる。
互いの一歩が勝負を左右する。
知将と名将。
準決勝への切符を懸けた戦いは、ここからさらに激しさを増していく。
#リゼロ
すず
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コメント
1件
うわ、今回のバトルめっちゃ渋くてかっこよかった…!項燕の重い連撃に対する呉鳳明の最小限の回避、距離の支配って戦術がもう知将っぽくて痺れるわ。李牧と王翦の解説が入ることで「ただの殴り合いじゃない」って緊張感が増すし、最後に呉鳳明が初めて前に出た瞬間のどよめき、あそこで読者のテンションも一緒に上がった🔥 この二人の駆け引き、もっと見たい!