TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

Fever

一覧ページ

「Fever」のメインビジュアル

Fever

1 - 第1話

♥

1,100

2025年03月23日

シェアするシェアする
報告する


部屋の時計は、もうすぐ日付が変わる頃。

めめから「熱っぽい」ってLINEがきて、 俺はすぐに電話をかけた。


🧡「めめ!大丈夫か?」


🖤『……しんど…頭、ガンガンする』


スマホ越しに聞こえた枯れた声。

普段どれだけ無敵なのかってくらい健康体のめめが、まさかの発熱。


🧡「めめぇ…死なんといてぇ」


🖤『…勝手に殺さないで…』


🧡「ごめんやん。ほんま大丈夫?」


🖤『うん、寝たら治るよ』


🧡「はいはい。黙って待っててな。すぐ行くから」


そう言って、俺はスウェット姿で玄関を出た。

近所の24時間営業のドラッグストアで薬やスポドリ、冷えピタを買い込んで、合鍵でめめの家に入る。


🧡「……勝手にきてごめんな」


袋を手にリビングに入り、めめの寝室に行った。


コンコン。


🧡「めめ、薬とか持ってきたで、起きてる?」


そう言いながら部屋に入ると、ぐったりとしてるめめはうっすら目を開けた。


🖤「……康二」


🧡「あ、起きた。よかった〜。顔、真っ赤やん……。熱測った?」


🖤「…38.9……」


🧡「うわ、高っ!それはしんどいわ……。ほら、薬飲んで冷えピタ貼ろ」


俺は急いで、薬と冷えピタの箱を開けて用意した。


🧡「今日は遅いし、明日ちゃんと病院行こな」


そう言いながら俺はめめに薬を飲ませ、額に冷えピタを貼ろうとすると、めめはぼんやり見つめたまま、呟いた。


🖤「……ねぇ、名前で呼んで」


🧡「え?」


🖤「…いつも、めめだけど、たまには‪”‬‪蓮”って……呼んでよ‬」


熱のせいなんか、普段のめめからは想像できないくらい弱々しくて甘えた声だった。


🧡「……なにそれ、可愛ええな。」


🖤「呼んで」


🧡「ははっ……ええよ。蓮 」


俺は、蓮の額に冷えピタを貼りながら、そっと頬に触れた。


🧡「蓮、早く元気なってや」


俺がそう言って、優しく頬を撫でたその手を、蓮がふいに掴んだ。


🖤「……康二」


🧡「ん?」


🖤「……来て。こっち」


🧡「どしたん?」


俺の手をぐいっと引いて、蓮の胸元に抱き寄せられた。


🧡「ちょ、びっくりするわ!どしたん?」


🖤「今……康二に触れたい」


🧡「あかんよ!熱あるねんで」


🖤「でも……我慢できないかも。康二、かわいすぎ」


俺が抵抗しようとした瞬間、蓮の手が首筋に添えられ、唇が触れそうな距離まで迫る。

でもその寸前で蓮はふっと力を抜いて、微笑んだ。


🖤「……冗談。今日は我慢しとく」


🧡「……っ、このアホ……っ」


俺は軽く蓮をしばき、熱くなっている頬を隠した。


🖤「これで、うつっちゃたらいやだし……」


蓮はぼそっと、また呟く。


🖤「……元気になったら覚悟しといて…」


その言葉に俺は小さく笑って、顔を覗き込んだ。


🧡「…うん。ちゃんと元気になってから、な」


🖤「ほんと、ずるいな……」


🧡「はいはい。元気になるにはちゃんと寝るんが大事やで蓮くん♡子守唄歌ってあげるよ」


🖤「…あ、大丈夫です。ちゃんと寝るので…… 」


🧡「えぇ、遠慮しなくてええよ〜」


🖤「ほんと、大丈夫……静かに寝かせてください…」


普段は自分から甘えるばかりだったけど、甘えられるのも良いなって思えた。

この作品はいかがでしたか?

1,100

コメント

7

ユーザー
ユーザー

かわいかったー

ユーザー

「めめ、死なんといてぇ」と「勝手に○さないで」のやり取りかわいすぎん?

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚