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電車から降りて、二人で先斗町を歩き回ったんね。


「あっちに行ってみようなんね」


「次此方行くか」


「そっちにはまだ行ってなかったんね」


そんなふうにして、先斗町のあっちにも、此方にも行って、動き回ってたらお昼になったんね。


「全然見つからないんね」


なかなか見つからなくてしょんぼりしたようにiоはそう呟いたんね。


「あ~、気分転換に何か食おうぜ。俺も腹減ったし」


そう言って独華はiоの手を引っ張って、昨日話したのを覚えてくれてたのか、イタリアンの店に連れられたんね。


お店に入って周りをちょっと見てると、見覚えのある人、姉さんが、そこに居たんね。iоの口からは、思わず、「え?」って声が漏れたんね。


「その声、その気配、伊華なんね、、、、、、?」


姉さんは驚いたようにそう言ったんね。勿論、姉さんの隣にはイタ王さんも居たんね。


iоは、ただ、そこの場に唖然と立ち尽くすしか無かったんね。​

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