ロケ弁の、好きなおかずを交換する阿部ちゃんとめめ。
…もっと遠くに座ればよかった。
すぐ近くで、隣同士に座って仲良くされると、なんていうか、ほんとにしんどい。
俺の向かいに座って弁当を食べていた涼太が、ローストビーフを箸につまんで話しかけてきた。
❤️「翔太、俺の肉、分けてあげようか。柔らかくて美味しいよ」
💙「でも、それ、一切れしかないやつじゃん」
❤️「いいから。食べな」
ご飯の上に、そのまま乗せる。
俺は遠慮なく、ご飯ごと、口いっぱいに頬張る。
💙「……うまっ!」
涼太が嬉しそうに笑う。
💚「翔太、よかったね」
🖤「しょっぴー、俺のも半分あげようか?」
💙「もうお腹いっぱいだからいらん」
せっかく涼太に、ありがとうって言おうと思ったのに、別の意味で胸焼けがする。
俺は気づかれないように、残りの弁当を全部捨てた。
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