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❤️「翔太、起きて」


💙「んあ?」



ヨダレが出ている。袖で拭こうとしたら、涼太にハンカチを手渡された。

ごしごし。



💙「わりーわりー」


❤️「もう授業終わったよ、次は体育だって。みんな更衣室行っちゃった」


💙「やべぇ、俺たちも行こうぜ!」



立ち上がって、行きかけて、涼太に言われた。



❤️「翔太は、女子更衣室だからね」


💙「あ!そっか!」







女子更衣室、女子更衣室、どこだよ…。


支給された体操服を持って、廊下をうろうろと迷っている。


この学校、生徒数少ないし、言われてみれば校舎も狭い。それなのに目的の部屋がわかりにくい。無機質な同じようなドアが並んでいるだけ。教室のような覗き窓がなければ、何をする部屋なのかもわからないのだ。



💙「普通の高校みたいに、看板つけろ〜」



文句を言いながら、ぶつぶつ廊下を行ったり来たりしたものの、埒が明かないので、適当にあたりをつけて開けてみることにした。


がちゃ。



💙「失礼しまーす!」



香り豊かなコーヒーの匂いに続いて、目に飛び込んで来たのは、簡素なベッドと、すらっとした白衣の男。



🧡「おん?どちら様?」


💙「え。あ、ここ、保健室か」


🧡「初めて見る顔やね?女の子なんておったんや」


💙「あ。今日から転校して来た、渡辺です」


🧡「そうなんや。俺はな、養護教諭の向井っていうんや、よろしくな」



俺は愛想笑いを浮かべた。

ハズレか。別のとこ探さないと。



🧡「体調でも悪いん?生理かな」



来るか。そんなもん。



💙「…違います。ちょっと、更衣室、探してて」



ややセクハラちっくな向井先生に、試しに聞いてみた。



💙「女子更衣室、知りませんか?」


🧡「知らんねえ。あ、ここで着替えて行ったらどうや?カーテン引けば中も見えんし。もう始まるやろ、次の授業」


💙「マジすか。助かります」



俺は、保健室に入って、ベッドの横の仕切りを閉めた。カーテン越しでも向井先生はわざわざ後ろを向いてくれている。


意外と紳士的なやつみたいだ。



🧡「男の子みたいな子やね」



ぎく。

一瞬、着替える手が止まった。何かしただろうか?俺。



💙「よく言われるんです。ちょっと、言葉遣いとか悪くて〜」


🧡「言葉遣いって言うより…。あ!ごめんな、気にせんといて」



え。

気になる気になる。


そう思ったけど、しつこく食い下がるのもアレなので、少し胸を大きく見せるように意識してブラジャーのパットを詰め直し、俺は仕切りから出た。



💙「ありがとうございましたぁ」



なるべく可愛らしく向井先生に会釈して俺は逃げるように保健室を出た。

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