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8 - 第5話「エコーテスト対策で大暴走?!」(声裏 虹&エコー登場!便利すぎる声マネ害獣、ついに暴走!?)

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2025年02月03日

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第5話「エコー、テスト対策で大暴走!?」


~便利すぎる声マネ害獣、ついに暴走!?~




1.テスト前、クラスは戦場と化す


放課後の教室。


「やっべぇ、明日のテスト範囲、全然覚えてねぇ!!」

「やばいって! どうしよう!?」


テスト前日の小学校は、まるで戦場だった。

あちこちの机で、クラスメイトたちが焦った顔をしている。


そんな中、ひとりだけ 余裕の表情 を浮かべた男がいた。


「ふっ……諸君、落ち着け。」


**声裏 虹(こえうら こう)**が メガネをクイッと上げながら、得意げに立ち上がる。


「僕には**最強の対策があるのだよ!」」


彼の肩に乗っている害獣、エコー(小さな鳥のような姿で、口がスピーカーの形をしている)が羽を広げた。


「みんな、僕の声を聞くがいい!」


次の瞬間、エコーは 先生の声を完全コピー して言った。


「——では、明日のテスト範囲を復習します。」


「おおおおお!? 先生の声じゃん!!」


「いや、先生おらんのに!?」


クラスがざわつく。


「はっはっは! これがエコーの力! 先生の授業、すべて録音済みだ!」


「おいおい、それってつまり……?」


「そうだ。僕が先生になれば、授業をそのまま再現できる!」


「チートすぎるだろ!!!」




2.エコー、クラス全員を覚醒させる


その日、クラスのテスト対策は 革命が起こった。


エコーの能力で、先生の授業をそのまま再現。

クラスメイトたちは、まるでもう一度授業を受けているようだった。


「おおお、これはすげぇ!」

「普通に授業より分かりやすいんだけど!?」


「うむ! これでテストは満点確定だな!」

声裏 虹はドヤ顔で腕を組んだ。


その様子を遠くから見ていた 目蒲 安(めがま やすし) は、

銀縁メガネをくいっと上げながら 冷静にツッコんだ。


「……いや、これ絶対に問題起きるだろ。」


ジグマ(目蒲の害獣・フクロウのような姿で、メガネの模様がある害獣)も、冷静な目で呟いた。


「記憶には残るけど……やりすぎると危険な予感がするね。」


「まぁ……大丈夫だろ、きっと……。」


しかし、その数時間後——事件は起きた。




3.エコーの暴走! クラス全員が先生に!?


翌朝。


「……では、始めるぞ。」


先生がテストを配ろうとした、その瞬間——。


「はい! まずはここがポイントですね!」


「この問題は、こう解きます!」


クラスのあちこちから、完璧な解説が聞こえてくる。


「……え?」


先生が目を見開く。


「なに、どうした!?」


振り返ると、クラスメイトたちの口が勝手に動いていた。


「この問題は、次の手順で解くと簡単ですね!」


「公式を覚えていれば大丈夫です!」


「ちょっ……なにこれ!? 体が勝手に動く!?」


「おいおい、これはまずいぞ……!」

目蒲が驚いた顔で立ち上がる。


「エコーの授業が完璧すぎて……クラス全員が先生化してる!?」


そして——


「テスト開始!」


先生の合図と同時に、クラス全員が 一斉に先生の解説を再現しながらテストを解き始めた。


「……ええええええええええ!?」


目蒲の叫びが、教室に響き渡る。




4.エコーの力、使いすぎ注意!


テストが終わった後、

クラスメイトたちは 「なんかヤバい体験をした……」 とフラフラになっていた。


「……俺、なんか先生の夢を見た気がする……。」


「俺も……なんか、ずっと授業をしてた……。」


エコーは、どこ吹く風といった様子でくちばしをポンポン叩いた。


「やれやれ、これでみんな 最高点 だね!」


「そういう問題じゃねぇ!!!」


目蒲の冷静ツッコミが炸裂する。


「だいたいな、お前、どんだけ授業コピーしてたんだよ!」


「うーん、たぶん過去3年分くらい?」


「だから多すぎるって!!」


結局、エコーのチート能力は 使いすぎると大混乱を招く ということが分かった。


「……まぁでも、テスト対策としては完璧だったな。」


「うん……でももうちょっと普通に勉強しようぜ……。」


こうして、クラスに新たな伝説 「エコーの暴走事件」 が刻まれたのだった——。

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