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康二Side
☃️「お疲れ様でしたー!!」
どーも!みんなの万能調味料こと、塩麹よりも向井康二です!!俺たち9人は今、仕事が終わって楽屋に戻ってるところ。いつもワイワイガヤガヤしてる俺らやけど、実はみんなには隠してることがあってな……
ガチャ。
楽屋に入ると、俺らの空気が一変する。阿部ちゃんがタブレットを確認するのを、黙って見つめる俺ら8人。
💚「…あ、やっぱり来てるよ」
💜「なになに、今日はどこ?」
そう言って、阿部ちゃんのタブレットをふっかさんが覗き込む。
💜「え、新宿の○○ビル?」
🤍「結構近所じゃん…」
少しどよめく楽屋。でもすぐに、照兄の言葉で静かになる。
💛「まあまあ、とりあえず一旦事務所戻ろ? 場所がどこであれ出動することに変わりはないんだし」
みんな黙ってこくりと頷く。
🖤「スタッフさんすみません、この後すぐ車出して貰えますか?」
「大丈夫ですよー!ちょっと待ってくださいね」
スタッフさんが去った後、カバンをすぐゴソゴソし始めるしょっぴー。
🩷「どったのしょっぴー」
💙「いや、今のうちに弾数確認しとこうと思って……」
💛「バレたらどうすんだよ、すぐ直せ」
❤️「翔太、足りなかったら言ってね。俺の分渡すから」
💙「おう、ありがとな」
💚「ゆり組ジャスティス……」
急に何の話してるんや、って? もう少ししたら分かると思うで。それにしても、阿部ちゃんは今日も相変わらずやなぁ。ゆり組の絡みに倒れ込んでしもたわ! それを見て苦笑いをしているゆり組の二人。ほんま、そういうとこやでお二人さん……
そうこうしている内に、スタッフさんと俺らのマネージャーが来てくれた。俺らは素早く楽屋を出て、用意してくれた車で事務所に向かった。
🩷「よっし、とうちゃーく!」
🤍「もう、すぐに向かう感じ?」
💚「あーちょっと待って。今回は情報が三つ入ってるから、三部隊に分かれようと思ってる」
そう言ってスケッチブックを取り出す阿部ちゃん。用意周到やな……
💚「まず、俺とふっかとめめで新宿の○○ビルの屋上に向かう。設置しといたカメラにヤツらの声と影が映ってたから、すぐ戦いになると思うから、そのつもりで」
💜「おっけぇ」🖤「了解です」
💚「翔太と舘さんと照は、渋谷の**会社の人と会ってきて。話があるみたいなんだけど、もしかしたら……」
💙「あーそういう感じね。おけ、任せて」
❤️「照、何かあったらよろしくね」
💛「二人は遠距離だしな。大丈夫、任せとけ」
ちゃっかりゆり組の二人を同じ場所にしている阿部ちゃん。それに気づいた俺とふっかさんは、顔を見合わせ苦笑いを浮かべる。
💚「最後に、康二、ラウ、佐久間の三人はここの近所の××ビルに隠れといて。そのうち連絡する」
🤍「ということは、すぐに仕事は無いってことだね?」
ラウの言葉に、俺は少しホッとする。俺は基本的に前衛担当やから、任務の時は緊張するんよ……
💚「そうなるね。でも絶対、仕事してもらわないとだから」
🧡「分かった。連絡待ってるわな!」
🩷「みんな、気をつけるんだよ!」
💚「俺たちの状況が分かるように、映像と音声置いておくね。俺たちの部隊は映像見せれるけど、照たちの方は音声だけじゃないとマズいから……」
🩷「了解であります!」
阿部ちゃんから作戦の一連の流れを聞き、じゃ!と言ってそれぞれ分かれていく俺ら。俺とさっくんとラウはさっきの仕事場で起こったことをまったり話しながら任務へ向かった。
ここまで来たら、もう俺らが何をしてるんか分かったやろ? 俺ら9人は、昼間はアイドル、夜はそれぞれの武器と特殊能力で、街のみんなから『人間のカナシミ』ってやつを奪おうとする謎の組織と戦う戦士、その名も『Mr.Snow』なんや!……何やそれ?って今バカにしたやろ?名前とかはちょっとダサいかもしれんけど、俺ら結構凄いことやってるんやで〜?
阿部ちゃんに指定されたビルの扉をそっと開け、2階の奥の部屋に潜り込む。机も椅子もないコンクリートの空間だったため、俺らはそのまんま座り込んだ。映像を三人で囲み、音声のイヤホンを俺とラウでつける。
ガガッ…ガッ………
💛「もしもーし。聞こえる?」
🧡「照兄! 大丈夫、聞こえとるでー」
💛「良かった。俺たち、もうすぐ**会社に着くよ。今からずっとこっちの音声がそっちにも聞こえるようになってるはずだから、ちゃんと聞いててね」
🤍「任せて!」
🩷「あ、阿部ちゃんだー!おーい!!」
画面に向かって全力で手を振るさっくん。阿部ちゃんたちの班とも繋がったみたいや。
🤍「佐久間くん、そんなにはしゃがないで。遊びじゃないんだよ?」
🧡「まーさっくんの気持ちも分かるけどな? 映像繋ぐこと滅多にないし。おーい、阿部ちゃあん!」
🤍「こーじくんまで…!」
💚「今から任務開始するから、準備して待っててね」
🧡「おう!こっちはいつでも大丈夫や」
🩷「派手にやっちゃっても大丈夫だからねー!」
さっくんがそう言うと、阿部ちゃんはニコッとかわいい笑顔を浮かべてふっかさんたちに合流した。
(続く)