鈴side
懐かしい感覚。
撫でられたのはいつぶりだろう。
あの選択は、本当に正しかったのだろうか。
自分がしたことなのに、どこか他人事のような感覚があった。
それほどボクは、父が嫌いだったのだろうか。
…難しい事は、考えない方がいいのかもしれない。
頭に残り続けるから。
零side
「__おっと?」
自分の方に寄りかかった、重力を優しく受け止める。
「……」
…規則正しい呼吸。
「(…寝てしまったようですね。)」
自分に子守りは向いているのかもしれない。
現に今、父性のような感情が自分を支配している。
「(…それにしても、)」
今の鈴さんは、睡眠欲求が強い気がする。
子供だからと言うのもあるかもしれないが、恐らく精神的なストレスを、睡眠で発散している。
「(“人を殺.した”、と伊織君から聞いていましたが…、)」
「________可哀想に……、」
すっ…っと、髪の流れに沿って鈴さんの頭を撫でながら言った。
足音が近付いてきた。
音からして、伊織君が帰って来たのだろう。
「_はいはい、今日も生きて帰って来れた~。」
「声のボリュームは下げてください。鈴さんが起きてしまいます。」
「お…、仲良くなったようで何より。」と先程より小さいな声で言った。
「_____返り血をどうにかしてください。鉄の匂いで死.にそうです。」
「…あぁ、はいはい。」
そう言って部屋から出ていった。
…何か雑だね。
零さんの鈴ちゃんの呼び方は、だいぶ悩みました。
やっぱり、こう年齢関係なく”女性”として扱うのかなあ、と思って、さん付けにしました。
あぁ、伊織君とどう絡ませよ…。
♡···100
コメント
13件
やっぱ零さんカッコいいわ…🥲︎