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第13話 過去編8

♥

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2023年11月27日

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鈴side


懐かしい感覚。


撫でられたのはいつぶりだろう。


あの選択は、本当に正しかったのだろうか。


自分がしたことなのに、どこか他人事のような感覚があった。


それほどボクは、父が嫌いだったのだろうか。


…難しい事は、考えない方がいいのかもしれない。


頭に残り続けるから。



零side


「__おっと?」


自分の方に寄りかかった、重力を優しく受け止める。


「……」

…規則正しい呼吸。


「(…寝てしまったようですね。)」


自分に子守りは向いているのかもしれない。

現に今、父性のような感情が自分を支配している。


「(…それにしても、)」


今の鈴さんは、睡眠欲求が強い気がする。

子供だからと言うのもあるかもしれないが、恐らく精神的なストレスを、睡眠で発散している。


「(“人を殺.した”、と伊織君から聞いていましたが…、)」


「________可哀想に……、」


すっ…っと、髪の流れに沿って鈴さんの頭を撫でながら言った。



足音が近付いてきた。

音からして、伊織君が帰って来たのだろう。


「_はいはい、今日も生きて帰って来れた~。」


「声のボリュームは下げてください。鈴さんが起きてしまいます。」


「お…、仲良くなったようで何より。」と先程より小さいな声で言った。




「_____返り血をどうにかしてください。鉄の匂いで死.にそうです。」


「…あぁ、はいはい。」


そう言って部屋から出ていった。




…何か雑だね。


零さんの鈴ちゃんの呼び方は、だいぶ悩みました。

やっぱり、こう年齢関係なく”女性”として扱うのかなあ、と思って、さん付けにしました。


あぁ、伊織君とどう絡ませよ…。




♡···100

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コメント

13

ユーザー

やっぱ零さんカッコいいわ…🥲︎

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