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#シリアス
らう
98
りすぐみ
132
羽海汐遠
13,200
昼休みの教室
お昼を食べ終わったあと
教室にはのんびりした空気が流れていた
窓から入る風が気持ちいい
「ねむー……」
隣から
ほわほわした声が聞こえる
見ると透が机に突っ伏しかけていた
「透? 大丈夫?」
「んー……昨日ゲームしてたらおそくなった」
「子供じゃないんだから……」
そう言いながらも
眠そうに目を擦る透がかわいくて
少し笑ってしまう
透はぼんやりひかりを見上げたあと
「……ひかり」
「なに?」
「かして」
「へ?」
次の瞬間
こてん
透がひかりの肩へ頭を乗せてきた
「っ!?///」
教室で!?
しかも昼休み!?
皆が一番見てる時間に!?
ひかりの思考が止まる
透はそのまま
すりっと頬を寄せた
「んー……あったかい」
「と、ととと透!?///」
周りの空気がざわつき始める
「えっ」
「なにあれかわいい」
「普通に肩で寝た!?」
クラスメイト達の視線が集まる
ひかりの顔は真っ赤だった
「透!ここ教室……!」
「しってるー……」
眠そうな声
全然離れる気配がない
むしろ透は
ひかりの制服を掴んだ
「うごかないでー」
「〜〜〜っ///」
だめだ
心臓がもたない
でも透は本当に眠いらしく
すぐにうとうとし始める
長いまつ毛
少し開いた唇
柔らかそうな髪
近くで見ると
すごい可愛い
「かわいい……」
と、つい口に出してしまうと
「ひゅーひゅー」
後ろから茶化す声
「ラブラブじゃん」
「彼女の肩で寝るとか強すぎ……!」
「流石夫婦!」
「っ///」
恥ずかしすぎる
でも透は全然気にせず
「ひかりすきー……」
ぽつりと呟いた
教室が静まり返る
「…………え?」
「今すきって言った!?」
「かわいすぎるんだけど!?」
クラス中がざわついた
私は完全にフリーズする
「と、透……!?///」
でも透は半分寝ていた
寝ぼけてる
たぶん無意識
なのに破壊力が高すぎる
透はさらに
ひかりの肩へ頬を擦り寄せる
「ひかりー……」
「な、なに……///」
「いいにおいする……」
「〜〜〜〜っっ!!!///」
限界だった
ひかりは机に突っ伏したくなる
でも透の頭が乗ってるから動けない
すると透が
薄く目を開けた
「……ひかり?」
「な、なに……///」
「顔あかいー」
「そ、それは……透がっ………///」
言葉にならない
透はぼーっとひかりを見つめたあと笑った
「かわいい」
「ッッッ///」
追撃だった
しかもその直後
すぅ……
透は本当に寝てしまった
静かな寝息が聞こえる
教室ではみんなが
にやにやしながらこちらを見ていた
ひかりは真っ赤なまま
動けなくなる
でも
透の頭の重さも
あったかさも
全部嬉しくて
結局ひかりは
授業が始まるまで
ずっと透の髪を優しく撫でていた
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