テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
昼休みの教室
お昼を食べ終わったあと
教室にはのんびりした空気が流れていた
窓から入る風が気持ちいい
「ねむー……」
隣から
ほわほわした声が聞こえる
見ると透が机に突っ伏しかけていた
「透? 大丈夫?」
「んー……昨日ゲームしてたらおそくなった」
「子供じゃないんだから……」
そう言いながらも
眠そうに目を擦る透がかわいくて
少し笑ってしまう
透はぼんやりひかりを見上げたあと
「……ひかり」
「なに?」
「かして」
「へ?」
次の瞬間
こてん
透がひかりの肩へ頭を乗せてきた
「っ!?///」
教室で!?
しかも昼休み!?
皆が一番見てる時間に!?
ひかりの思考が止まる
透はそのまま
すりっと頬を寄せた
「んー……あったかい」
「と、ととと透!?///」
周りの空気がざわつき始める
「えっ」
「なにあれかわいい」
「普通に肩で寝た!?」
クラスメイト達の視線が集まる
ひかりの顔は真っ赤だった
「透!ここ教室……!」
「しってるー……」
眠そうな声
全然離れる気配がない
むしろ透は
ひかりの制服を掴んだ
「うごかないでー」
「〜〜〜っ///」
だめだ
心臓がもたない
でも透は本当に眠いらしく
すぐにうとうとし始める
長いまつ毛
少し開いた唇
柔らかそうな髪
近くで見ると
すごい可愛い
「かわいい……」
と、つい口に出してしまうと
「ひゅーひゅー」
後ろから茶化す声
「ラブラブじゃん」
「彼女の肩で寝るとか強すぎ……!」
「流石夫婦!」
「っ///」
恥ずかしすぎる
でも透は全然気にせず
「ひかりすきー……」
ぽつりと呟いた
教室が静まり返る
「…………え?」
「今すきって言った!?」
「かわいすぎるんだけど!?」
クラス中がざわついた
私は完全にフリーズする
「と、透……!?///」
でも透は半分寝ていた
寝ぼけてる
たぶん無意識
なのに破壊力が高すぎる
透はさらに
ひかりの肩へ頬を擦り寄せる
「ひかりー……」
「な、なに……///」
「いいにおいする……」
「〜〜〜〜っっ!!!///」
限界だった
ひかりは机に突っ伏したくなる
でも透の頭が乗ってるから動けない
すると透が
薄く目を開けた
「……ひかり?」
「な、なに……///」
「顔あかいー」
「そ、それは……透がっ………///」
言葉にならない
透はぼーっとひかりを見つめたあと笑った
「かわいい」
「ッッッ///」
追撃だった
しかもその直後
すぅ……
透は本当に寝てしまった
静かな寝息が聞こえる
教室ではみんなが
にやにやしながらこちらを見ていた
ひかりは真っ赤なまま
動けなくなる
でも
透の頭の重さも
あったかさも
全部嬉しくて
結局ひかりは
授業が始まるまで
ずっと透の髪を優しく撫でていた