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柘榴とAI

8
番外編「必要だからこそ」
防衛軍を引退した日。
その話はすぐに地獄にも伝わった。
閻魔は報告を聞き、少し驚く。
「……辞めたのか。」
鬼が頷く。
「はい。」
「ケイトさんが引退を勧めたそうです。」
閻魔は少し考え、小さく笑った。
「ケイトらしい判断じゃな。」
鬼は首をかしげる。
「ですが、防衛軍にとって古流斬さんは必要な存在では?」
閻魔は静かに頷く。
「もちろん必要じゃ。」
「いや、必要どころではない。」
「戦力としても。」
「判断力も。」
「経験も。」
「防衛軍には欠かせん存在じゃ。」
「だからこそ、ケイトは辞めさせたんじゃろう。」
鬼は驚く。
「必要だから……ですか?」
「ああ。」
「本当に必要な仲間だからこそ。」
「壊れる前に止めた。」
「地獄番人としての責任。」
「家族との時間。」
「それを全部抱えておれば、いつか限界が来る。」
閻魔は遠くを見つめながら呟く。
「ケイトは隊長ではなく、一人の仲間として古流斬を見たんじゃ。」
「戦力よりも、古流斬自身を優先した。」
鬼は納得したように頷く。
「だから引退を勧めたんですね。」
閻魔は微笑む。
「ああ。」
「惜しい。」
「本当に惜しい人材じゃ。」
「じゃが、それ以上に生きていてほしい。」
「それがケイトの願いだったんじゃろう。」
鬼も小さく笑った。
「いい上官ですね。」
閻魔は頷く。
「だからこそ、防衛軍は強いんじゃ。」
コメント
1件
うわ、この話めっちゃ沁みた……。「必要だからこそ辞めさせた」っていう閻魔の言葉、重すぎる。戦力的に必要不可欠な存在だからこそ、壊れる前に止めるって、本当に仲間想いの判断だよな。ケイトが上官としてじゃなくて、一人の人間として古流斬を優先したっていう流れが尊すぎる。組織としての強さって、そういう「惜しいけど生きていてほしい」って思える関係性があるからこそなんだなって思ったわ。短いエピソードだったけど、胸にくるものがあった🔥