大介 side
亮平💚『秋晴れカモーン!』
大介🩷『テンション高っウザっ』
朝から世界遺産の白川郷を目前にテンション高男の亮平は〝お前に言われたくないわ〟と言って嫌味ったらしく長い足を見せつけるような立ち姿で佇んでいる。高い位置で履かれた白いズボンが…似合ってるなクソ。すっかり今朝は恋敵の亮平君だ。
今朝寝返りを打つと冷たいシーツに手を広げ、誰も居ないことを確認するとムクリと起き上がって部屋を眺めた。ソファーに亮平が居たであろう毛布の抜け殻だけが残っていた。部屋に置かれたお風呂セットがなくなっている。後を追うように浴衣を羽織ると、大浴場を目指して歩いた。
東から登る朝日が眩しい。昨夜怖がって俺の後ろにくっついて歩いていた亮平は、今朝は一人で平気だったらしい。自分より怖がりの翔太が隣にいるとちゃんと頑張っちゃうのが亮平らしい。
勢いよく開けた脱衣場の隅っこに真っ裸の亮平が立っていて、俺と目が合うなり恥ずかしそうに慌ててタオルで隠している。
大介🩷『いや昨日見たし!何だったら普通じゃぁ見えないとこまで見てっからな!』
亮平💚『やめろ💢変態!客が居ないからって調子に乗るなボケ』
朝イチで亮平の暴言を全身に浴びると、漸く目覚めた身体の強張りをとるように背伸びする。先に入った亮平の後を追った。着いてくるなよと言わんばかりの鋭い睨みを効かせてきたが、無視して隣に腰を下ろした。
大介🩷『背中流してやるよ』
亮平💚『はぁ?ほっといて!』
大介🩷『風呂友の流儀だ!じゃ前を洗ってやるよ…』
〝やめろ馬鹿者💢〟何だかんだ背中を差し出す亮平は可愛い…風呂友になった覚えはないなどと言っているが一緒に入ってる時点で皆んな風呂友だかんな!隣に座る亮平は俺と同じくらいの位置に肩があって、 座高が変わらない…ムカつくな。
〝昨日悪かったな〟変わるよと言って今度は俺が背中を差し出すと、渾身の力でタオルを上下させた亮平に講義の声を上げる。
大介🩷『痛っ💢お前優しく洗えよ』
亮平💚『お互い様だろ…俺は謝らないから、佐久間も謝らないで!昨日の事は無しで//消し込んでやるやるコノヤローうぉりゃー』
・・・まだ背中がヒリヒリする。あれからずっとこのテンションだ。
亮平💚『秋晴れカモーン!合掌造カモーン』
何だよ合掌造カモーンって…テンション高い亮平はウザい。
昨日の悪天候が嘘のように秋らしく晴れ渡る空には雲ひとつなく、空が高く感じられる。亮平は朝からずっとスマホを気にしてる。
大介🩷『撮影中だよ〜どうした何か心配事?』
亮平💚『あっごめん…翔太に連絡し忘れてて深夜にメールしたんだけど返事がなくて』
翔太は返信が早い奴だ。それに他愛ない事でもきちんと返信を返してくれる〝怒ってるのかな?〟そんな事で怒らないだろうし、無視するような奴でもないけど〝夜中だったから返信し忘れてんじゃないか?〟そうだと良いけどと不安そうな亮平の背中を叩いた。
大介🩷『ドーンと構えてろよ彼氏さん』
翔太 side
一晩中寒さに震えていた。慌てて履いた靴下、部屋から持ってきた薄手のタオルケット。漸く眠りに付きベットに沈む。背中にじんわりと温かいものが触れどんどん深い眠りに堕ちていく途中・・・
ゴソゴソと動く触手のようなモノがお腹を撫でパンツの中へと入ってくる。動きを止めたその触手は外からの侵入者だ。凍えていて冷たい。
翔太💙『お前何やってんだよ💢』
蓮 🖤『ヤン帰ってきちゃった//寒くって一人じゃ眠れなぁ〜い』
翔太💙『はぁお前なぁ…あれ鍵は?』
ニヤニヤ笑いながら恭しく掲げた部屋の鍵をベット脇の棚の上に置いた
蓮 🖤『う〜ん阿部ちゃんの匂い//背徳感の匂いがする…翔太やっぱりエッチしないとかあり得ないと思うんだ////んふっごめんねしょっぴー』
翔太💙『はぁ?ンンンンッ!まじかよ…やっ////んんっやらぁはぁっやめて…』
〝いいねぇ〜そうこなくっちゃ////〟コイツまじで頭いかれてる。
蓮が帰ってから3時間。再び戻ってくるなんて誰が想像できただろう。それにしても暖かい…って違うだろっ。お腹に回された冷え切った蓮の手が次第に暖かくなってくるとゆっくりと上へと上昇を始め胸の膨らみに到達した。
翔太💙『寝てないんだから…やめろよ///んっはぁっ////』
蓮 🖤『翔太は寝てていいよ⁈何もしてないし何も感じてない!時折聞こえるイヤらしい声も、気持ち良くて振れる腰もなぁ〜んにも翔太の知り得ない所で起きてるから////目瞑ってな』
〝無理だろそんなの💢〟ははっそうだよね〜流石に無理か〜なんて俺の耳元でケラケラ笑ってくすぐったい。急に肩をガシッと掴まれると、天井を向いた身体の上に跨った蓮は、暗くて表情を窺い知る事ができない〝真面目な話、俺と暮らさない?〟とうとう本当に頭がイカれてしまったみたいだ…可哀想に。
翔太💙『はいはい一生言ってなさい…』
突然飛び込んできた眩しい光に両手で目を覆うと手首を掴まれベットに貼り付けられた。〝電気消せよ〟薄目を開けて蓮の顔を見ると真剣な眼差しでこちらを見ている。降りてきた蓮の唇が俺の唇と重なった。優しく重なった唇はすぐに荒々しく俺の上唇を食むように貪ると割り入るように侵入した舌が口内を掻き回し歯列をなぞる。
上着を捲り下りてきた甘い熱が胸に与えられ舌で転がされた蕾は先端が硬くなり膨らみ熟していく。
バタバタと暴れる足は、花茎に伸びてきた蓮の手によって大人しくなると、はしたなく喘ぐ自身の声が寝室に響いた。
蓮 🖤『俺ならもっと翔太の事大事にするのに…他の誰にも触れさせやしない//阿部ちゃん一体何やってんの?』
翔太💙『悪いのは亮平じゃない!そう思うならもうやめてよ』
蓮 🖤『愛はちゃんと伝えないとね///翔太を不安にさせている時点で彼氏失格なんだよ』
〝お前に言われる筋合いないんだよ!俺が好きなんだそれで十分だろ〟やばい…怒らせた。表情がみるみるうちに険しいものとなり、股間を弄る手に一層力が加えられた〝懇願するまでイかせてあげない〟クスッと笑った蓮は怖かった。
ベット脇の引き出しからローションを取り出した蓮はズボンを引き下げ下着の上からローションを垂らすとイヤらしく撫で上着を剥いで再び突起を舐めると上昇し耳の中を舐め回した。
翔太💙『ンンンンッはっ…あっはっ//』
甘美な刺激が身体中を駆け巡り熱に浮かされた俺の身体は快楽の中へ堕ちていく。優しい手つきで扱かれた花茎は勃ち上がり下着の上部から顔を覗かせると形取られたソレを執拗に上下に扱いてはローションを垂らして虐めている。
蓮 🖤『気持ちイイね翔太どうして欲しい?』
意地悪な蓮は時折下着から顔を出す先端に少しだけ触れ、俺の反応を楽しむようにクスクスと笑った。〝言えよ?直接触ってって〟誰が言うもんか。下唇を噛むと傷付いた唇からすぐに血が滲んだ。今日は1日ツイテナイ・・・
剥がされた下着の下から覗かせた花茎が勢いよく顔を出すと口に含んだ蓮は先端の先走りをわざとらしく音を立てて吸い上げた。腰が浮きビクビクと振れると俺の反応を見て楽しそうだ。声を押し殺し唇に滲む血液に気付いた蓮は指を突っ込み舌を摘んだり引っ張ったりしている。不自然に開かれた口からは喘ぎ声が漏れ、襲いかかる悦楽の波に攫われていく。
〝やめて…〟もっとの間違いだろっと言って激しさを増す愛撫にダラダラと垂れる愛液を啜る音が、蓮の言葉の方が正しい事を証明した。
クチャクチャと先端を甚振って膨らむソコはすでに限界を迎えビクンビクンと腰を震わせ絶頂に達する既所でキツく握られた先端は白濁を放てずに幾度も虐めぬかれた。
翔太💙『もうお願い許して…』
蓮 🖤『違うなぁなんて言うの?そうじゃないだろ』
〝イかせてください〟優しく頭を撫でた大きな手が俺の屹立に触れると手と同時に顔を上下に動かしながら時折先端を掌で擦り、甘い疼きが腰に集まりイヤらしく振れる腰に蓮は満足すると、先端から放たれた白濁を手の平で受け止め、ワザとらしく俺に見せると舌先で舐めとり笑った。
蓮 🖤『次は?どうして欲しい?』
翔太💙『うぅっう゛//…蓮のください…お尻気持ちくして』
〝いい子だね〟流れる涙を舌先で舐めとると四つん這いになった俺の後孔に蓮の舌が這う。ピチャピチャと音を立てて舐められるたびに腰が振れその度に太腿を掴んで引き戻された。まるで自分で差し出しているようなその行為は俺を罪悪感の中に引き摺り込んでいく。中に侵入した指先が ズリッと強く擦られれば、熱を帯びた隘路は膨らみ敏感になった奥をトントンと刺激され、開けられた口からは呻き声が絶えず響いた。 膨らんだ内部を指で強く押し込まれれば、長く続く刺激に少しの白濁が放たれ蓮は楽しそうに歓喜の声を上げた。
蓮 🖤『最幸に可愛いよ翔太//俺に溺れな! 』
言われるがままにより深く愉悦の海へと溺れていく。注がれた熱塊を易々と受け入れ、ふしだらな身体は蓮を求めて腰を振った。繋がった部分を上から指で押さえつけながら熱塊で抉り続けられ、背中を反らせ猫のように鳴く俺は見苦しい生き物だったろう。抽挿を繰り返す蓮は額に薄っすらと汗をかき、何度も何度も律動を繰り返した。
翔太💙『もっと…蓮.///もっと…優しくしないで』
俺の言うことは聞き入れず、抵抗すれば激しく攻め、罪悪感から逃げようとすれば甘美に愛を語り脳を混乱させた。
俺に愛を囁く誰もが、俺を幸せにするから俺を見ろと言う。どうして俺達二人を祝福し見届けてくれないんだ。きっとそれもこれも俺のせいなんだろう。亮平以外に抱かれてもこんなにも感じて腰を振り〝もっともっと〟と鳴いて善がる見苦しい生き物が涙が枯れるまで繋がると、静かにベットに沈んだ。
数時間後エプロン姿の俺が何事もなかったように蓮とケーキを作りをしている。ケラケラと笑い合いながら一人でスポンジを作り終えると、粉まみれの俺を抱き抱えて頭を撫でる。
蓮 🖤『凄いよ翔太///よく一人でここまで出来るようになったね♡阿部ちゃんの為ってのが複雑な心境だけど』
近づく亮平の帰宅時間に胸が高鳴らない。後ろめたい事だらけだったこの二日間が、待ち焦がれた愛する人をワクワクしながら過ごす時間を変えた。帰り支度をする蓮のシャツを掴んでしまうくらいに一人なるのが怖かった。
蓮 🖤『どうした?一緒に来る?』
顔を左右に振る俺に優しくキスした蓮は〝いつでも待ってる〟そう言って俺を一人にした。
〝ポロン♪〟亮平からのメッセージ〝もうすぐ着くから〟しまった…メッセージ返信し忘れている。慌てて〝待ってる♡〟と返信すると部屋を飛び出しエレベーターに乗ると、ドキドキと胸が鳴った。
翔太💙『良かった…まだ翔太だった』
エレベーターの中で流した涙を拭き取ると、背面に置かれた鏡で笑顔を作るとエントランスを抜けて外に出た。ピンク頭の佐久間が運転する助手席で可愛らしく手を振る亮平が車から降りると、俺の大好きな二人だ。すぐに気付いちゃうんだよ…
翔太💙『二人何かあったでしょ?』
目を合わさない佐久間と亮平。挙動不審な亮平はやたら変なテンションで俺の肩を叩くと〝バカだねあるわけないでしょ〟最後まで俺の目を見ないじゃないか・・・
いつの間にか晴れた東京の空は西の空から夕闇が迫り、一番星と恥ずかしそうな三日月が俺を小馬鹿にして見下ろしている。〝じゃあなと〟言って亮平の目を見て去って行った佐久間の車を亮平は見えなくなるまで見送っていた。
翔太💙『あぁ…お熱くって熱が出そう』
亮平💚『何言ってるの?』
翔太💙『やっと目があったね?楽しかったようで何よりだよ』
亮平に何かあったかなんて俺には知る由もない。ただの想像で八つ当たりしてどうすんだよ…自分の方がよっぽど酷いくせに。
翔太💙『ごめん…夕飯どうする?食べに行く?』
亮平💚『あぁ食べて来ちゃった。美味しいフレンチのお店があってね…翔太?』
駄目だ…泣きそうだ。二人きりでフレンチ?1秒でも早く俺に会いたいって思わないの?
翔太💙『じゃあ一人で食べてくる…じゃあね』
亮平💚『ちょっと翔太!…その格好で行くの?…』
背中でなんか亮平が喋ってるけど無視して歩いた。とてもお店に行けるような格好じゃないし、スマホも財布も持ってないしおまけに寒い。暖を求めて入ったいつものインテリア用品のお店に入ると、一際目立つデカい男と遭遇した。
ラウ🤍『何その格好?ダサいよ』
翔太💙『知ってる…何また買うの?』
ラウ🤍『昨日から気になっててやっぱり買おうって思ってね』
昨日まで燦々と煌びやかに輝いていたサンキャッチャーは照明の光を浴びて激しく光放つと眩しくて薄目を開けてみるとクスクス笑ったラウールが〝眩しいの?〟と言って目の前でゆらゆらと揺らした。
翔太💙『不思議だね昨日まで綺麗だったのに今の俺には眩し過ぎる』
ラウ🤍『翔太くん何かあったの?』
翔太💙『昨日巨人に襲われた』
〝ふふっ俺の事?心外だな〜〟購入を済ませて再び俺の隣並んだラウールは〝帰らないの?うち来る?〟優しい声色につい甘えたくなる衝動を抑えて断るとじゃあ帰るねと言って去って行った。どのくらいそこに立って居ただろうか、店員さんが上から下まで舐め回すように俺を見ると〝閉店ですよ〟と声を掛け、慌てて店を出た。すっかり暗くなった夜道を歩いていると顔面蒼白な亮平と道端で出会した。今にも泣き出しそうだ。
亮平💚『帰ろう翔太』
腕を引かれて帰る道すがら二人の男は泣きながら帰宅した。そのまま寝室に向かいサンキャッチャーに手を伸ばし勢いよく引っ張るとバラバラと散らかったスワロフスキーはカラコロと綺麗な音を立てて床を転がった。
亮平💚『翔太!何してるの!』
翔太💙『サンキャッチャーってさ俺で言うところの亮平みたいなんだよね。亮平が居たら楽しく胸がドキドキ高鳴って、今日はどんな風に笑うかな…どんな亮平に出会えるだろって一緒に住んでても毎日新鮮で幸せなんだ。今はソレが眩しすぎて…』
〝ごめん不安にさせたね//もう大丈夫だから〟亮平の腕が俺を包んだ優しく香った佐久間の香水の匂いがまた涙を誘った。〝佐久間の匂いがするね〟亮平は香水借りたんだよ…ごめんとバツが悪そうだったけど、もうどうでも良かった。
翔太💙『俺達別れよう…亮平は俺には眩し過ぎる』
抱き締める腕がより一層強くなると、二人して床に座り込んで泣きじゃくりながら、亮平のシャツを掴んだ手が力なく下に下ろされると強い意志を持って羽交締めにされた俺の胸は、はち切れそうだった。
翔太💙『馬鹿離せ…普通に苦しい…』
亮平💚『やだ///取り消せバカ翔太💢許さないからな…今度はお前が眩しいくらいに光ってみろよ!俺だって毎日胸がドキドキ騒がしい、翔太の笑顔に一喜一憂して毎日が幸せだ馬鹿野郎』
この温もりに甘えてもいいの?誰彼抱かれて穢れた俺を亮平は愛し続けられる?佐久間と何があったの?
亮平💚『離さないから…俺じゃなきゃ翔太ダメになる//どんな翔太でも俺が受け止めるから愛してるんだ』
翔太💙『俺はどうしようもない…汚い人間だよ』
〝そんな事ない〟頰をバチンと両手で叩かれると涙で濡れた亮平の手を掴んだ。
翔太💙『さようならを言わせてよ//俺なんかに振り回されないで亮平らしく生きていきなよ』
亮平💚『何も聞こえません…ごめんねもう不安にさせたりしないから許してよ』
俺の決心なんて秒で無かったことにされる。だって亮平の事がどうしようもなく好きな俺は優しさにすぐ甘えてその身を任せて、何事もなかったように今度は亮平に抱かれるんだ。いつもその繰り返しだ。このままでいい筈ないんだ。
いつの間にか床に押し倒された俺の身体は 床に転がるスワロフスキーが背中に当たって痛かった。取り上げた一粒のスワロフスキーを照明に翳すと虹色に光が放った。
亮平💚『いつまで泣いてるの?俺に愛される覚悟は?』
翔太💙『ありません…今すぐ逃げ出したい』
〝とっ捕まえてやるから覚悟しな💢〟おでこを人差し指で弾いた亮平はベットに俺を運ぶとエッチな事は一切して来なかった。その代わりずっと俺を抱きしめて離さなかった。
亮平の腕にしがみ付き〝もっとくっ付いてもいい?〟と聞くと、いちいち聞くなよと言った亮平の足の上にコアラのように足を乗せしがみ付く。 ほっぺにキスをした亮平が〝ふふっ〟と笑う幸せそうな笑い声をお裾分けして貰いながら、静かに目を閉じた・・・
翔太💙『亮平ごめんね…愛してるよ。ずっと亮平だけを愛してる』
振動が伝わり亮平が声を押し殺して泣いているのだと悟った。肩を抱く亮平の手は大きく温かい。頰を撫で涙を拭うと亮平の唇にキスをした〝心配ばかりでごめんなさい〟優しいグーパンチが頭をコツンと叩くと〝一生かけて償いな〟互いを慰めるように抱きしめ合うと〝冬支度しなきゃね〟そう言ってクスクス笑い合うとベットの上をコロコロ転がった。こうやって転がってると暖かいし、幸せが舞い込むんだって。きっと冗談だろうけど、亮平の優しさに抱かれながら〝幸せになぁれ〟と可愛らしく言った亮平と二人で何度も転がった。幸せだと言いながら、願ったのは二人の幸せだなんて変な話だね。
亮平は佐久間と何があったのか言わず墓場まで持って行くつもりらしい。だから俺も言わないし、聞かない。二人の間に生まれた蟠りはいずれ二人のシコリとなって愛を蝕んでいく。
🗒️ねぇ亮平本当は幸せじゃない?無理してない?本当に俺と一緒に居て幸せ?亮平から愛想尽かされそうで不安で逃げ出したいです。








